やみなべと陰謀


Opening Phase 1 - Karisma


RL:第一シーン。アサクサの料理屋「艶凋」。紫嵐のオープニング。えと、ICEも登場しといて。
ICE:えー、なんでさ?
RL:プロファイルにあるだろうが、<コネ:紫嵐>。黙って、登場すべし。
ICE:あんまり、生身じゃあ会わないと思うんだよね。ニューロだし。まあ、しょうがないなあ。紫嵐はなにやっている人?
紫嵐:ペルソナはマヤカシ。社交界で有名な占い師。
RL:まあ、二人で飲んで、話をしているみたいな感じです。
ICE:「占いですか。私、あんま信じてないんですよね。そういうの」
紫嵐:「いや、大丈夫ですよ。私も信じていません」
ICE:「世の中、全て0と1でカタがつくと思ってますんで」
紫嵐:「はあ…」
ICE:「それにしても、外出歩くの久しぶりです」
紫嵐:「そんな、不健康な生活はいけませんよ」

プレイヤーもな。

ICE:「昨日もよからぬ輩がブラック・ハウンドのサーバーに侵入してきましてね。撃退するのに苦労しましたよ」
SR:ブラック・キャットか?
K太:おおーい、ヤバイ、ヤバイ。なんか、シナリオ先読めてきたような。

プレイヤーBの巧妙なプロパガンダである。本気にしないように。

ICE:「占いの客のほうはどうなの?」
紫嵐:「いや、占い客というものは減りませんからね」
ICE:「占いに頼ってもどうしようもない、と私は思いますけどね」
紫嵐:「全く、その通りです」
ICE:おおーい(笑)。「やっている本人が言わないでくれい」
RL:んーと、そんな風に話しているとだ。ICEのポケットロンが鳴ります。持っているよね、ポケットロン?
ICE:持ってるよ。SC−8も付いてる。
RL(レンズ):「私だ、レンズだ」
ICE:「どうも、隊長」
RL(レンズ):「任務だ。至急、出頭せよ」
ICE:「電脳関係の仕事ですか?」
RL:? 「場合によりけりだな」
ICE:いや、電脳関係ならどこからでも出来る人だから。
SR:指令を受けるために一回、隊長室まで戻らないといけないでしょうが。
ICE:「うーん、わかりました。しばらくして、飲み終わったら行きます」
RL(レンズ):「至急だ!」
ICE:「前向きに善処します」
K太:うーん、不良警官だ。不良警官には粛清を!

一同爆笑。

SR:怖いよなー。レンズ。<産業スパイ>3レベルに、<社会:ブラック・ハウンド>5レベル。
ICE:「というわけで、紫嵐さん。途中で申し訳ないけれど、仕事なので」
紫嵐:「いや、大丈夫ですよ。伝票は分けてありますから」
ICE:なにー(笑)。「なんか、私の方が高いような気がするのですが…」
紫嵐:「気のせいです」
ICE:「おかしいなー」
紫嵐:「気のせいです」
ICE:「じゃあ、紫嵐さん。お先に失礼します」そんで、紫嵐の伝票を持っていきます。
RL:(笑)。こすいなー。じゃあ、ICEはブラック・ハウンドに行ってください。それで、紫嵐は?
紫嵐:しばらく、飲んでます。
RL:しばらくすると、ひとりの背広野郎が近づいてきます。「相席よろしいでしょうか?」
紫嵐:「ええ、構いませんよ」
RL(背広野郎):「ええと、私こういうものです」と名刺。
SR:おお、特殊技能<名刺>。
RL:G.C.I.のクグツのようです。
一同:コワイ、コワイ。

ナゼ、そんなに怖がるのだ。君達は?

紫嵐:「まさか、占いでも頼みに来たワケではないでしょう?」
RL(背広野郎):「ええ、まあ。ひとまず、うちの上司に会ってもらいたいのですが」
紫嵐:「はあ、なにか緊急の仕事でも?」
RL(背広野郎):「ええ、急を要する仕事です。まあ、ここではなんですので。車を用意させてあります」
紫嵐:「では、行きましょうか」伝票を背広野郎の方に。
RL(背広野郎):(笑)。じゃあ、クグツは寂しそうにサイフを取り出す「これ、経費で落ちますかね?」
紫嵐:「さあ、上司の方に聞いてみたらいかがでしょうか」
RL(背広野郎):「はあ(ため息)」じゃあ、車に乗り込んだところでシーンを切ります。


Opening Phase 2 - Vasara


RL:じゃあ、次は穂積のシーン。ブラック・ハウンド本部。館内放送が流れます。
SR&ICE:パンポン、パンポーン。

ああ、そこ勝手にハモらない。ハモる時はちゃんと許可とって。

RL(御堂葵):「業務連絡、業務連絡です。穂積警部、穂積警部。至急、隊長室までおこしください」
SR:パンポン、パンポン。
穂積:じゃあ、隊長室まで。コンコン「穂積です」
RL(レンズ):「入れ」
穂積:「はい」じゃあ、ガチャッと。
SR:ガッチャ?カブトワリか?
穂積:ガチャッと!
RL(レンズ):「もうひとり呼んである。しばらく、そこのソファーででも待っててくれ」
穂積:「もうひとりとは?」
RL(レンズ):「ICEだ」
穂積:「あいつ、ですか?」
RL(レンズ):「ICEだ」
穂積:(笑)。あいつ、って聞こえた。(ICEに向かって)性別は?
ICE:女。
穂積:やっぱり。

プレイヤーC(男)はTRPGにおいて女性キャラクターしかやらない変態野郎である。
(プレイヤーC:おまえ(RL)だってオヤジしかやらないじゃん)

ICE:じゃあ、穂積とレンズの間に気まずい沈黙を浴びれるくらい流しときます。そんで、時間を置いてやって来ます。「失礼します」
RL(レンズ):「このバカチンが!」
K太:バカチンは死語だろ。
RL:うるさい。
ICE:「過去のデータを照合して、隊長の今までの行動を忠実になぞっただけですが」
RL(レンズ):(怒)。
SR:あのさ、ブラック・ハウンドはもう過去のブラック・ハウンドじゃないんだよ。治安維持機関すよ。そんなことばかりやってたら粛清されちゃうぞ。
穂積:「ICE、まがりなりにも上官に対してその口の聞き方はなんだ。改めろ」
ICE:「善処します」
RL:まがりなりにも?
穂積:それ、ヤバイな。(リプレイ起こす際に)削除しといて。
紫嵐:いやいや、いずれは自分が上になるんでしょう。

一同爆笑。

RL(レンズ):「諸君たちには、この男の身柄を確保してもらいたい」写真を渡す。
穂積:知っていますか?<社会:企業>で21。
ICE:失敗。
RL:G.C.I.のタタラ。
SR:G.C.I.?
RL:え? ああ、間違えた。C.F.C.のタタラ。名前はデーニッツ。
一同:ぎゃー!
紫嵐:キャンディー・フーズ・コーポレーションすか?
RL:もちろんそうよ。C.F.C.の研究室の室長。結構偉い。研究内容まではわからないけれど。
ICE:「隊長、この捜査はできるだけ穏便に進めたほうがよいのでしょうか。それとも、多少強引にでも早く?」
RL(レンズ):「急を要する」
穂積:「機密度は?」
RL:うーん。
SR:特Aとか。AAAとか。Sとかさ。
穂積:やっぱり、Sだったら日本関係だったりするの?
RL(レンズ):じゃあ、そうね「Sだ」(笑)。
穂積&ICE:ぎゃー!
穂積:「優先度は?」
RL(レンズ):「Sだ」
穂積:「ほう、これはなかなか大変な仕事になりそうです」
紫嵐:危険度もSだったりして。
RL:まあ、ね。
ICE:それを聞いて「ラッキー先輩みたいに早いとこ辞めたいな」と心の中で思っている。
穂積:「その男の所在に関しての情報は?」
RL(レンズ):「現在のところ、行方不明だ」
穂積:「いつからです?」
RL(レンズ):「3日前からだ」
穂積:「それまでの様子は?」
RL(レンズ):「普通だ」

一同爆笑。一同総ツッコミ。

SR:「普通だ」って。もっと、言い方あるだろうに。「通常通り、勤務していた」とかさ。レンズ、お茶目だぞー。
穂積:「行動に不審なところは見当たらない」とか言えよ。
K太:ホントに面白いわ、それ。
RL(レンズ):……「………つ、通常通りだ」
穂積:「現在までの調査の進行は?」
RL(レンズ):「なんの為に貴様らを呼んだと思っている?」
ICE:「この件に関してC.F.C.の協力は得られているのですか?」
RL(レンズ):「ああ。C.F.C.の工藤恭一郎氏が向こうの窓口になっている」穂積とICEはC.F.C.のN◎VA支社長工藤恭一郎のアドレスを得てください。
SR:司政官(天津昂一郎)の兄弟だよね、確か?
RL:そうですね。天津昂一郎が<コネ:工藤恭一郎>ハートで取っているし。「質問は以上かね?」
ICE:「はい」
穂積:「では、失礼します」
RL(レンズ):んと、出て行く君たちを呼び止める「ああ、このデーニッツという男、反日分子である可能性が高い。留意しておくように」
穂積:「わかりました、微力を尽くしましょう」一礼して部屋を出る。
ICE:「前向きに善処します」出ます。
穂積:「ICE、おまえはウェブの方から調べてくれ」
K太:おっ、チームを拒否したぞ。
ICE:にゅう。「わかりました」
紫嵐:チームを解散ですね。
ICE:そんなもの最初から組んでいない。じゃあ、退場します。
穂積:んと、自室のデスクにでも戻りますか。
RL:ポケットロンにコールが。
穂積:
RL:天津昂一郎からですね。
一同:ぎゃー!
穂積:人気のない場所に移動してとります「あ、もしもし穂積です」
RL(天津昂一郎):「あ、穂積君か。私だ」
穂積:「わざわざ、私の方へお電話いただくとは。なにか急なご用件でも?」
RL(天津昂一郎):「デーニッツという男についてだが、今日レンズ隊長の方からなにか話はあったかね?」
穂積:「はい、デーニッツという男については、今日、レンズ隊長から彼の身柄を確保せよとの指令を」
RL(天津昂一郎):「うむ。その件に関してだが、その男デーニッツの持っている物を早急に確保してもらいたいのだ。あれが余人の目に触れるのは、ちとマズイ」
穂積:「それは、ブラック・ハウンドの任務より優先して、というワケですか?」
RL(天津昂一郎):「あくまで私個人の頼みだが」
穂積:「了解しました。そのように取り計らいましょう」
RL(天津昂一郎):「よろしく頼む」
穂積:「差し支えなければ、その持っている物とは?」
RL(天津昂一郎):「あるウィルスのサンプルだ」
一同:ぎゃー!
穂積:<社会:N◎VA>で11。当然、あれ(小災厄)のことは知っていますよね?「まさかとは思いますが」
RL(天津昂一郎):「そのまさかだよ」
穂積:「なるほど。たしかに大変な仕事です」
RL(天津昂一郎):「そこまでは、レンズ隊長も知らないはずだ」
穂積:「はい、それでは失礼します」切ります。
RL:じゃあ、そんなところで次。


Opening Phase 3 - Mayakashi


RL:K太のオープニング。
K太:すいません、こんな状態で僕はどうからめるのでしょうか? さっきから心配でしょうがないんだけど。
RL:心配するな。

ゴメン。結果からいうと、その心配のとおりでした。

K太:家でゴロゴロしている。
RL:ポケットロンにコール。音羽の姐さんから。
K太:「あいよ、なんか用ですか?」
RL(音羽南海子):「K太君、仕事を頼みたいのだけど?」
K太:「仕事ねぇ。まあ、いいや。内容を聞きましょうか」
RL(音羽南海子):「ある男を捜す。場合によっては、消して欲しいんだ」
K太:「誰ですか? 誰ですか?」
RL(音羽南海子):じゃあ、データが送られてくる。「デーニッツという男」
K太:「この人は一体どういう関係の人なのかなあ?」
RL(音羽南海子):「あなたが知る必要ないことだと思うけど」まあ、データではC.F.C.のタタラということになっている。
K太:コワイなー。「まあ、いいや。受けましょう」
RL(音羽南海子):「じゃあ、前金で1プラチナム払うわ」
K太:「やけにペイがいいじゃん」
RL(音羽南海子):「それだけ重要な仕事ってことね」
K太:「重要。重要、ねえ」
SR:なんか早くも腰が引けてるんだけど。
K太:(笑)。


Opening Phase 4 - Talkie


RL:紫嵐の二回目のオープニング。バー「マリア・ラグーン」のフォートレスです。初老の紳士が紫嵐を出迎えてくれます。G.C.I.のジャン・バルロワです。「よくぞ、来てくれました」
紫嵐:「いや、別にボランティアで来ているワケではありませんから」
RL(ジャン・バルロワ):「はは、全くその通り。私もそのつもりですよ。早速、ビジネスの話でも始めましょうか」
紫嵐:「あまり、時間はないのでしょう?」
RL(ジャン・バルロワ):「ええ。まず、この男。C.F.C.のタタラのデーニッツ氏ですが」とデータを渡してきますよ。「彼は我々G.C.I.との交渉により、C.F.C.からわが社への移籍を承知したのですが」つまり、ヘッド・ハンティングですな。
紫嵐:「なにか、問題でも?」
RL(ジャン・バルロワ):「交渉自体に問題はなかったのですが、邪魔が入りまして。移籍を実行に移す前にデーニッツ氏は失踪してしまいました。出国した形跡もありません。なので、N◎VAのどこかに潜伏しているのでしょう。そこで、かれの行方を探し出し、保護していただきたい」
紫嵐:「報酬は?」
RL(ジャン・バルロワ):「成功報酬で3プラチナム」まあ、破格ですな。
紫嵐:「あなた方の提示する報酬は、私に占い師の仕事などやらせる気などなくさせてしまう」と言ってデータを取って立ちあがります。
RL(ジャン・バルロワ):「よろしく、頼みましたよ」じゃあ、次からリサーチということで。


文責:オサメン

リサーチフェイズその1へ進む?

プレアクトへ戻る?

川を遡る?