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12月31日(金)
[Music]

freedomvillage2004
FREEDOM VILLAGE COUNT DOWN 2004-2005

メタモルフォーゼ主催のカウントダウンイベント。去年に引き続き今年も行って参りました。適度に休んだりしつつ、楽しんで参りました。以下見た順に。
井上薫の DJ は、RAW LIFE で見て以来すごく好きな DJ なのです。今回も素晴らしかったです。少しゆるめで、色んな楽曲を自在につなげていくという感じで。何かひとつところに落ち着かない感じの自由さがいいなと、思いました。
EYE ちゃんの DJ は相変わらず楽しげでした。時間の関係であまり見られず、残念。
X-PRESS 2 はカウントダウンを担当。3人で6つのターンテーブルという驚異の構成。ガキガキいわせる音色でバキバキと踊りました。意味の分からないことを書いています。カウントダウン後は「Strings of Life」のニューヴァージョンで昇天。あとここでも「song 2」が! とか思いつつ、楽しかったです。
自らのライヴを「ショウ」と名乗っている BASEMENT JAXX は今回もそんな感じでした。あれだけ見ると誰がベースメント・ジャックスのメンバーなのかよく分からんね。ヴォーカルの人が入れ代わり出たり引っ込んだりするのが面白かったです。何か無理矢理楽しい気分にさせてしまう、得体の知れないパワーだけは全開という感じでした。良かったです。
で個人的ハイライトはもちろん THEO PARRISH だったのです。最初、今までに体験したことのないような、緩やかに横に揺れる低音がやってきて、こ、これはとんでもないことになるかもと思い大興奮しました。途中で BPM が上がって、なんかバタバタし始めた辺りはちょっとは戸惑いましたが、終盤にヴォーカルトラックを次々に繰り出してきて落ち着き、気持ち良く踊れました。非常に良かったです。
そんな感じでした。

12月30日(木)
[Book]
星野智幸『目覚めよと人魚は歌う』読了。ふと思い立って読んでみました。文庫で150頁もないので、さらっと。ペルー人の青年ヒヨと、恋人との想い出の中に生きる糖子の出会い。自分とは何か、自分の居場所はどこか、とか、そんな感じの内容かと。視点がフラフラするのが心地よかったです。あんまり難しいことは考えずに、異世界の雰囲気とか、奇妙な酩酊感を味わいながらゆらりゆらりと読みました。

[Music]

travismorrison_travistan
Travis Morrison "Travistan"


元ディスメンバメント・プランのフロントマン、トラヴィス・モリソンの待望のソロ・アルバムを聴きました。先行して公式サイトなどで音源が配布されたりもしていましたが、出来上がってきたフルアルバムは完全に期待を裏切らない、非常に良い作品でした。独特の浮遊感があるヴォーカル、奇妙にひねくれたメロディーなどは健在。ソロになって、バンドとしてのエモっぽい部分が薄くなり、楽曲をより丁寧に作っているな、という印象です。どの曲もひと癖ありますが、かといって難解というわけではなく、ちょっと変なのにどこまでも聴きやすく、ポップ・ミュージックであったところがとてもうれしかった。ディスメンの延長線上にありながら、トラヴィス・モリソンとしての第一歩とも言える内容、心から歓迎いたします。

12月29日(水)
[Book]
高野史緒『ムジカ・マキーナ』読了。なんて面白いんだ。もう一度、なんて面白いんだ! 1870年のヨーロッパが舞台。音楽を快楽に変える麻薬と、音楽を生み出す機械を巡るお話。20世紀の音楽シーンを好き勝手に放り込んだ設定が非常に面白いです。「テクノ系DJ」や、「ノンストップ・レイヴ・パーティ」という単語に大興奮。そういう遊び心がこれでもかと詰まっています。ストーリーは、史実をからめつつサスペンス調に終盤に向かって盛り上げていき、読みごたえがありました。全体的にもう少し練っても面白いかな、と思いますが、デビュー作でもあり、受賞作系の作品でもあるのでこの辺は許容範囲内(日本ファンタジーノベル大賞選外)。何よりもその設定と、きらきらとした若さ、勢いみたいなのがとても良かったです。本当に良かったです。佐藤亜紀とか好きな方にも、是非。

[Music]

movingunits_dangerousdreams
MOVING UNITS "DANGEROUS DREAMS"


昨年出た EP から1年以上待って、ようやくリリースされた感のあるムーヴィング・ユニッツのアルバムです。良かったですとても。このバンドもレディオ4の 1st 辺りを思い起こさせるダンサブルな感じ。ディスコパンク。加えて、微妙にスイートなメロディー、繊細そうなヴォーカルなどにその独自性を感じたりもします。曲の骨格はニューオーダーみたいだな、とか思ったり。つまり好きです。EP にも収録されている M-2「Between Us & Them」はやはりかなりのデキ。アレンジもアルバムで抜群に良くなっています。底を支えつつも哀愁すら帯びているメロディアスなベースが非常に良かったです。ああライヴを見たい。ライヴはヴォーカルが不安ですがそれもまた一興、見たいです。

12月28日(火)
[Music]

dead60s_riotradio
THE DEAD 60s 「RIOT RADIO」


名前にインパクトありまくり、ザ・デッド60sは、コーラル、ズートンズと同じ、デルタソニックレーベルから。これは 1st、2nd シングルをコンパイルした日本盤であります。M-1「RIOT RADIO」は、ニューウェーブ、ポストパンクな流れを割りとストレートに歩いている感じで、レディオ4とか、その辺りを思い起こさせる佳曲なのですが、このバンドの面白さはむしろそのカップリングにあるような気がします。これでもかと、ダブ、です。しかもこれはダブを取り入れましたー、というモノではなく、もっと深い底の方から、心底ダブ・ミュージックなのでありました。曲名もそのまま「Invader Dub」とか。ここまで屈託なく、ストレートな表現をぶつけられると、若さと勢いと将来性を感じずにはいられません。やがて投下されるであろう、アルバムが楽しみです。

12月27日(月)
[Music]

battles_epcjp
BATTLES 「EPC (JP)」


何も見ずに日本盤が出ていたので買ったら、昨日の「EP C」とほとんど内容が同じでした(輸入盤よりも1曲少ない)。しかしバトルスに限ってはがっかりする必要もなく、つまり全曲ミックス違い、でありました。とはいえ中身は、多少鮮明に音が響いてくるかな、という感じでありまして、劇的に変化したものではなかったです。少し残念。エクストラ映像では、日本でのライヴを収録(2004年1月10日、新宿ロフト)。これは非常にかっこ良かったです。

12月26日(日)
[Music]

battles_epc
BATTLES 「EP C」


バトルスのシングル。これもすごくいいです。バトルスを続けて聴きながら、基本的に彼らの音楽とは立体的なのではないか、ということを考えました。構造的というか。それぞれのパートが独立して鳴らされる内に、それらが複雑に絡み合ってゆき、得体の知れない音楽を作り出すというような感じ。これをグルーブと呼ばずして何と呼ぶのか。無機質に淡々と奏でられる音色が、大きな興奮を伴って自分の中に入り込んできて、非常に気持ちよかったです。完璧。

12月25日(土)
[Music]

battles_tras
BATTLES 「TRAS」


バトルスのシングルです。2曲入り。表題曲は粛々とリズムを刻みつつテンション高めで突っ走る、まさにバトルスにしか表現できないような音楽、としかいいようがない感じ。異様にかっこいいです。M-2「Fantasy」は8分半にもおよぶミニマルトラックで、こちらのはまり具合にも軽く昇天。それに加えて、表題曲のビデオがエクストラでついていたのだけれども、これがまた非常に良かったです。4人がじーっと座っており、曲に応じてその動きを微妙に変えて行くというだけの映像なのですが、それが、徐々に移りゆく音の位相、そこからわき上がる深く静かな興奮をうまく表現しているなと思いました。完璧。

12月24日(金)
[Music]

elliottsmith_hill
elliott smith "from a basement on the hill"


昨年亡くなったエリオット・スミスが制作中だったアルバム。プロデューサーたちの手によってミックスが行われ、遺作としてリリースされました。こうした過程で制作されたゆえ、未完成で粗っぽい印象は否めません。ですが、それ以上にこの作品は心に響きすぎる。私は、死後彼の音楽を聴くようになった、日の浅いファンではありますが、単純にもう彼の新しい音楽を聴けないという事実がとても悲しいし、このアルバムを聴くとそんなことばかり考えてしまいます。そしてその粗さから、かえって鮮明となった楽曲はやっぱり、いい。いい、としか言いようがないくらい、良かった。でもきつい。でも良い。

12月23日(木)
[Music]

ymck_familymusic
YMCK 『FAMILY MUSIC』

タイトルとこのジャケでピンときた方はきっと気に入るはず。すべてがファミコンのような 8 Bit サウンド。懐かしいやら、気恥ずかしいやら。ヴォーカルは女声でささやくように歌う感じ。バックのサウンドを除けば、一番近い印象は SPANK HAPPY かなぁという気もいたします。ここまで一つの方向性を突き詰めておきながら、単なるネタモノに終わってないな、と感じさせるところが良いと思います。テクノポップとはまたひと味違う、独特の魅力を持った音楽でありました。通販で買うとついてくる、リミックスCDも良いです(→詳細

12月22日(水)
[Book]
筒井康隆『文学外への飛翔』読了。演劇やドラマ、映画に関するエッセイなど収録。断筆時代に舞台に出演したときの日記とか。私はこうした、演じる側の日記、みたいなのを読んだことが無かったので、単純にそれは面白いと思いました。演劇とかほとんど見ないけれど、こういうのを読むと見たくなります。

[Music]

va_kazegaharandauta
V.A. 『風ガハランダ唄』

このアルバム、ボランティア団体すたあと長田の存続資金集めのために、作成されたCDだそうで。ソウルフラワーファミリーを中心に、多数のアーティストがチャリティーで参加しています(→詳細)。曲は新曲とかカバーとか、いろいろ。イベント的な内容ではあるけれども、どの楽曲も結構良かったです。新曲は、どれもシンプルで素朴な仕上がりでまったりと聴きつつも、終盤に一曲だけテンションが違う POTSHOT の曲にとても感動してしまった。その他特に印象に残ったのは、岸田繁が「竹田の子守唄」歌ったやつと(これ、すごくいいです)、「満月の夕」のモノノケサミット仕様(ライヴ音源)で、特に後者はちんどんの伴奏にほのぼのとした気分にひたる。やっぱりこっち寄り(ちんどん)のアレンジの方がいいなと、思います。

12月21日(火)
[Music]

dhal_cacophony
Dhal 『cacophony』


Dhal を聴きました。downy の青木ロビン氏などによるユニット、です。ヒップホップ的なダウンビート。打ち込みを多用した暗めの音色。それに青木氏の美声が非常によく映えていると思います。それで、昨日 downy の 3rd を聴いて、今日 Dhal を聴いて、これは 3rd の延長線上にもあるな、と感じました。3rd から、バンドサウンドとしての方向性を突き詰めたら 4th になって、全体の空気とか、雰囲気みたいなのをバンドから距離をとって突き詰めたら Dhal になった、というような。ふたつの要素が派生して、それぞれ傑作となったのでありましょう、などということを考えました。良いです。

12月20日(月)
[Music]

downy_3rd
downy 『無題 (3rd)』


downy は今年出た 4th から遡って 3rd を手に取ってみました。3rd 以前のライヴ・パフォーマンスなどと比較すると、ノイズ的な要素が薄くなって、静謐な空気が全体に流れております。ドラムと VJ がこのアルバムで変わったらしくて、その辺の影響(特にドラム)が強いのかな、と思いました。そしてこの先、4th における激しく重く、それでいて甘美な世界観を突き詰めていく、そんな前哨戦のような雰囲気をこのアルバムからは感じました。あと単純に、ヴォーカルの青木ロビン氏の声は素晴らしいと思います。

12月19日(日)
[Music]

razorlight_vice2
RAZORLIGHT 「VICE」


レイザーライトはデビュー作の "Up All Night" からガシガシとシングルをリリースしていますが、これもそのうちの1枚です。表題曲自体は、ミドルテンポでしっとりと歌い上げる感じの佳曲、という程度でありますが、カップリングでアウトキャストの「Hey Ya」をカバーしており、思わず買ってしまいました。でそのカバーなんですが、なんというか、バンドでこの曲をやるというシチュエーションから想起される楽しさがそのまま出てるな、という感じで、レイザーライトうんぬんより、この曲自体やっぱり名曲なんだなぁということを再確認いたしました。そんな感じです。

12月18日(土)
[Music]

moodymann_blackmahogani2
Moodymann "Black Mahogani II"


ムーディマンが今年リリースしたアルバム、"Black Mahogani" の続編という感じのミニ・アルバム。全4曲で約30分(1曲目は17分を超える大作)であります。ベース、ドラム、そしてエレキ・ピアノから繰り出される、情感豊かなソウル・ミュージックです。そして、自然と身体が揺れるような、心地よいビートが満ちあふれておりました。この作品はどちらかというと、ジャズ・セッションのような自由な空気とか、ポストロックのような浮遊感のあるドラムとか、そういう要素が強いように感じられ、非常に気持ち良くて聴きやすいです。日常の隙間にするっと入り込んでいくような音楽。良いなぁ、本当に良いなぁと思いました。

12月17日(金)
[Book]
江藤淳『成熟と喪失』読了。サブタイトルは「母の崩壊」。すごく面白い文芸評論を読みました。戦後の小説から、母と子と、妻の関係、位置づけみたいなものを分かりやすく解きほぐしています。分かりやすいと同時に、その視点は微妙にねじれてゆきつつ、さらに深いところを見通しているような気がいたします。上野千鶴子の解説をひとつの解釈として飲み込みかねないような、そんな論理の豊かさがあるような、気がしました。多分ほとんど理解できてないんだろうなと思います。読み直す度に面白さが増していきそうです。

[Music]

hives_tyrannosaurus
THE HIVES "TYRANNOSAURUS HIVES"


ハイヴスの新譜です。オリジナルアルバムとしては、2nd 以来、4年ぶりとなるわけですか。その間に各国でのブレイクなどもありました。来日もしたし。まんをじして、リリースされた感じの今作は、ああやっぱりハイヴスっていいなぁと、しみじみと思うようなアルバムでした。1st と 2nd の良いところを抽出して煮込んだという感じ。ハイヴスがハイヴスであることにうれしくなるというか。2nd にあったような、キラートラックは少ない気がしますが、アルバム通しての聴きやすさ、完成度みたいなのは確実に上がっていると思いました。聴きやすくて楽しい。やっぱり好きです。

12月16日(木)
[Music]

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THE HIVES "your new favourite band"


ハイヴス地獄にもう少しはまっていたかったので、急遽これを引っ張り出してきました。このアルバムは、ベスト的な色彩の強い編集盤です。通称「赤盤」(勝手に命名)。編集したのはアラン・マッギーさんです。ポップトーンズ・レーベルはそれほど盛り上がらなかった印象がありますが、ハイヴスを見つけ出した功績は大きいと思います。ついでに北欧に皆が目を向けるようになったきっかけかもとか、今となっては思います、適当。中身は、1st、2nd、シングルからバランスよく収録。どれも、抜き出して良い曲挙げるならこれだよね、という感じで、名曲揃いでありました。曲数も時間も少なめですが、十分に堪能。

12月15日(水)
[Music]

hives_venividivicious
THE HIVES "VENI VIDI VICIOUS"


続きまして 2nd アルバムです。これはまたグンとレベルアップしたような気がします。基本的には、1st を踏襲したような感じであり、続けて聴くとその進化がより一層際立っていると思います。前作の勢いはそのままに、楽曲の面白さや、音色の豊かさが増した印象。うまい表現が無いのですが、特にガレージ・ロックのジャカジャカしたギター、これを効果的に鳴らす方法を熟知しているかのようです。外っかわの胡散臭さと、内側からにじみ出てくる実力の高さ、あわせ技一本という感じ。非常にかっこよいのであります。

12月14日(火)
[Music]

hives_barelylegal
THE HIVES "BARELY LEGAL"


ハイヴスをガレージ・パンクのコミックバンドか何かのように断罪している人たちは、おそらくは彼らの音楽を聴いていないのではないかと思っております。聴けばその音楽を認めずにはいられないだろうと思うのです。これは 1st アルバムですが、かなりレベルの高いパンク・ミュージックだと思いますよ。いや今言ったこと矛盾してますね、パンクがレベル高いて。でも本当にそんな感じ。メロディック・パンクまで行かず、絶妙のバランスを保っているとでも言えばいいのか。聴きやすいと同時に、かっこよいくて激しくて、楽しかった。何よりも、曲が良いのであります。

12月13日(月)
[Music]

electriccomic_nosleeve
エレキコミック 「ノースリーブ」

エレキコミックってお笑いの人、ですよね。この辺疎くて、見たことないのですけれども。このシングルは、曽我部恵一がプロデュースしております。曽我部さんが作ったパーティ・ミュージック、というのが名前見なくてもよく分かる曲だなと、思いました。上手い下手とか関係なくて、とにかく楽しく歌いましょう、という感じ。暖かい。まあこう書くということはお世辞にも上手いわけではないのですけども。まあいいじゃないかそれは、という気にさせられます。コーラスに混ざりたい。

12月12日(日)
[Music]

stereolab_microbehunters
STEREOLAB "THE FIRST OF THE MICROBE HUNTERS"


ステレオラブの7曲入り EP。といっても40分くらい入ってるのでアルバムといって差し支えないと思いますが。2000年作品。捉えどころがなく、特筆すべき点があまり思い付かないのだけど、決して悪いというわけではありません。ふわふわとして、気持ちの良いサウンド、です。それが雰囲気の演出に終わることなく、面白い音を取り入れており、実験性の高さも伺わせる。しかし、全体の空気は一貫してほのぼのとしているのが印象に残りました。音のループが心地よく、自然と聴ける、いい感じの音楽を作っているな、という気がいたします。

12月11日(土)
[Music]

pealout_live
PEALOUT @ SHIBUYA CLUB QUATTRO

暴論めいたことを書きますが、ロックとは根源的にはすべからくダンスであり、ダンスとは根源的にはすべからくロックである。当然両者の間に勝ち負けなどは存在せず、ロックンロールという言葉にそのすべてが集約されているのではないか。彼らのライヴを見ながらそんなことを考えました。彼らはギターとピアノというふたつのバンド形態を持っているのですが、そのどちらの形式も、ダンスすること、身体を揺らすことに対する意識が非常に高い。その快楽性は相当なものがあって、ゲスト・ミュージシャンを交えつつ(ギター、パーカッション、ベースなど)、前半のギター、後半のピアノともに、とても楽しく踊って参りました。特にピアノ! ピアノ&ヴォーカル、ベース、ドラムの編成で繰り出されるダンス・ミュージックの楽しいこと楽しいこと。新旧取り混ぜた楽曲に大興奮。特に「爆裂世界」なんて最高でしたよ。アンコールにはクラッシュのカバーまで飛び出して、最後まで堪能いたしました。なぜかすごくうれしくなりました、うん。

12月10日(金)
[Music]

pealout_rollsneverend
PEALOUT 『Rolls Never End』


ピールアウトの新譜です。基本的に激ロック、です。彼らはその振り幅をギターとピアノに持っていて、武器はそのふたつ、投げる持ち玉はストレートなロックンロール、という感じ。前作『WILL』などは、ピアノへの傾斜が大きかったような気がしますが、今作はギターロックへと再シフトしていったような感じで、漢くささがグッと増しており、かっこいいロックアルバムに仕上がっていると思いました。激しいのに、重苦しくないのがいいと思います。パンクスピリッツがあるという感じです。全12曲、通して聴くとその激しさにこちらが疲れてしまう部分もあるのですが、一曲一曲が力強くとても良いデキでした。初期衝動を取り戻せ。

12月9日(木)
[Music]

happymondays_hallelujah
Happy Mondays "Hallelujah"


ハッピー・マンデーズって色々聴いても結局、最後はこの曲に行き着いてしまうような気がします。大して聴いていませんが、「Hallelujah」という曲はとにかくそういう気にさせられるくらいの名曲なのです、ということが言いたかったのであります。これはアメリカで発売された7曲入りの編集盤だそうで、「Hallelujah」のリミックスはスティーブ・リリーホワイトと、ポール・オークンフィールド&アンディ・ウェザオールによるもの。これがどちらもすごく気持ち良くて、だらーっと踊れる感じの音楽でありました。きっと色んなダンスの要素が散りばめられているんだろうなとか、思いました。なんかハピマンが作ったというより、マンチェスターというシーンが作り出した名曲、という感じです。

12月8日(水)
[Music]

happymondays_pills
Happy Mondays "Pills 'n' Thrills And Bellyaches"


ハッピー・マンデーズの 3rd です。彼らを形容するとき、非常によく見かける語句が、「良くも悪くもマンチェスターシーンの象徴である」云々だと思うのですが、私も『24アワー・パーティ・ピープル』なんかを見て以降、そんな気がしております。この「良くも悪くも」というところが、重要です、たぶん。ハピマンは、この時代あたりになるとトラックの作り方すらいい加減らしくて、適当に作ってもらってるような感じ。ドラッグに制作資金をつぎ込みながらグダグダで作ったんだろうか。しかし、それゆえか全体がうまくまとまっており、かえって聴きやすくなっているのは面白いです。聴きやすいので悪くはありません。彼らについては、特にショーン・ライダーの歌詞が評価されている気がするのですがその辺はよく分からないので言及を避けます。そんな感じで、褒めるわけには参りませんが、嫌いだとも言えない不思議なアルバムでした。

12月7日(火)
[Music]

radio4_stealingofanation
RADIO 4 "STEALING OF A NATION"


レディオ4 の 2nd なんですが。聴いてびっくりしました。ずいぶん変わっている。音楽的にはそんなに変化ないと思うのですが、肌触りがぜんぜん違うな、という気がします。具体的には、ザクザクしたギターで前のめりに疾走するスタイルから、重心を低くして気持ちよく踊れるダンス・ミュージックへとシフトしたような感じです。性急なギターやヴォーカルも健在なのだけど、やや後ろに下がり気味で、全体的な音のバランスがそうした方向へ傾いているような気がします。パーカッションの音色がよりニューウェーブっぽくなってたり、キーボードなどの上モノが前面に出ているのも要因でしょうか。中盤以降はかなり自由に作っている感じで、曲によっては、ダブのアレンジが施されてたり、エレクトロクラッシュみたいなのもあったりする。音楽的な幅を広げた作品と言えると思います。この先どこへ行くのか楽しみであります。

12月6日(月)
[Book]
夏目房之介『マンガと「戦争」』読了。マンガに描かれた戦争を手塚治虫からエヴァまで分析するという感じの評論でした。夏目さんはマンガの描く手法の分析とかそっちが得意な人なのかなという感じだったのですが、これは社会に目を向けざるを得ない題材でもあり、わりと書きづらそうにしてるな、という気がしました。特にヤマト以降、AKIRA とかエヴァあたりになると明らかに歯切れが悪い。この辺はもうひとつふたつ新鮮な視点が欲しかったかなと思います。とはいえ手塚治虫とか水木しげるなど、戦後間もない頃の分析は結構面白かったです。

[Music]

soulwax_anyminutenow
SOULWAX "ANY MINUTE NOW"


2manydjs が中心となってやっているバンド、ソウルワックス。今年リリースされたこのアルバムは、なんか 2manydjs が作ったというのが顕著に表れているような気がしました。いや、今の意味分からんな。えっと、前作なんかはもっと普通にミクスチャーロックしてたりするような感じなのですよう。今作は、2manydjs 時の手法を用いて楽曲を作っているような感じで、よりダンサブルな方向にシフトしていて楽しいです。ベースとかブリブリいって。アレンジも良い意味で下品だし、アドレナリンを無理矢理上げるようないかがわしさに充ち満ちている。その過剰さに、ロック・ミュージックへの歪んだ愛情を感じたりしました。こういうの嫌いじゃないです。ニコニコ笑いながら楽しむのでした。

12月5日(日)
[Music]

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THE BROTHERKITE "THE BROTHERKITE"

1曲目をプレイヤーに入れて、聴きはじめた瞬間から完全に取り込まれてしまい、気が付いたらアルバムが終わってた。その間、何度震えたか分かりません。素晴らしい。感想も書けずに時間が経ってしまいましたが、いい加減書きたいと思います。全体の雰囲気はシューゲイザー特有の、轟音の中から浮かび上がる美しいヴォーカルとかギターという感じで、それがとにかく切ない。切ないというか、そんな感情すら抱かせないような圧倒的な世界観を構築している。といいつつ、実は曲自体がインディー系を思い起こさせるような素朴なメロディーだったり、激しいギターロックなサウンドだったりしてるのが面白いです。ああこの人達、こういう音楽好きなんだろうなぁという、過剰なまでの愛情と、それを全部ぶち込んでしまう勢いを、このアルバムからは感じます。ヴァリエーションに富んでいながら、根底を流れるシューゲイザー的な音楽性は一貫しており、非常に聴きやすかったりもする。そして何よりも、このキラキラとして儚げな空気がものすごく魅力的で、いつまでもこの中に居たくなったり、好きなアルバムを引っぱり出したくなったりしました。何度聴いても飽きない。本当に傑作だと思います。私はほとんど人に音楽を勧めないのですが、これだけは、もうとにかく色んな人に聴いて欲しい、心の底からそう思いました。ちなみに今なら LINUS RECORDS の通販で買えます。在庫が復活したようす(→リンク)。そんな感じです。もう1回聴こう。

12月4日(土)
[Music]

boyinstatic_newborn
Boy in Static "Newborn"

これはお店でかかっていて、ピンときたのでその場で衝動的に購入したものです。ボストン在住、Alexander Chen 青年による作品(→こちらで試聴可)。ほとんど一人で作っているらしくて、そうした雰囲気がアルバム全体から出ていると思いました。どこか内省的というか。音楽的には、エレクトロニカとシューゲイザーのメーターを針が行ったり来たりするような感じ、とでも言えばいいのか。ささやきかけるようなヴォーカルが、丁寧に作り込まれた優しげな音色に包まれていく光景、それが、どこまでも心地よく、まぶしい。下を向いて聴きつつ、ゆらゆらとこの世界の中に取り込まれていきました。

12月3日(金)
[Music]

libertines_libertines
THE LIBERTINES "THE LIBERTINES"


リバティーンズについては、過剰な思い入れは存在せず、良い曲を作るな、というくらいで普通に聴いておりました。で、2nd。これすごいですよね。前作も前につんのめりつつヨレヨレな感じでしたが、その傾向がもっと強くなってしまっていると思います。すごく赤裸々な音楽。一部、これって売り物にして良いのかなぁなんて気にさせられたりする個所もあったり。でも彼らの持つ魅力はそれで色あせるどころか、かえって増しているのでありまして、妙に感動いたしました。一方、識者のような方々からすれば、「せっかく良いセンスがあるんだからもう少しちゃんとやりなさい」なんて言われかねないな、とも思います。私はその中間くらいで、複雑な気持ちを抱えつつこのバンドを見守っております。

12月2日(木)
[Music]

battles_bep
BATTLES 「B EP」

ええととりあえず表面的な事実を羅列。ヴォーカルなし。ドラム、ギター、電子音(キーボード)など。明確なサビは存在せず、フレーズの繰り返しによって構成されている楽曲。転調に次ぐ転調。縦にガキガキと動きたくなるようなダンス・ミュージック。とにかく、ひとつひとつの音が一聴した感じバラバラでありながら、それぞれが徐々にテンションを上げていき、ある時バチン!と合わさる。その瞬間に押し寄せてくる興奮がとんでもなかったです。特にこのEPの1曲目「SZ2」は本当に素晴らしい。だから私はバトルスを聴く、繰り返し聴く。

12月1日(水)
[Music]

builttospill_keepitlikeasecret
BUILT TO SPILL "KEEP IT LIKE A SECRET"


ビルド・トゥ・スピルのアルバム、SNOOZER のディスクガイドで、デスキャブ、ディスメンなどと並んで紹介されていたので聴いてみました(初めて)。しみじみといいアルバムだなと思いました。裏表のない、純粋さを感じさせるメロディーが良かったです。曲調はパワーポップで意外にもやや激しい。ちょっと高音域のジャカジャカした感じが気になるのですが、素朴に訥々と歌い上げるヴォーカルがその辺をうまいこと聴きやすいものに変えているような気がします。インディーっぽさがよく出てるような感じ。豪華なサウンド・プロダクションはありませんが、代わりに暖かくて居心地のよい音楽がここにはありました。


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