[Music]

SUMMERSONIC 03 @ TOKYO
ものすごいメンツがそろったサマーソニック2日目。一度帰宅して、再参戦しました。これができるのが都市型フェスの強みですが、やはり物足りなさでもありますね。一回帰ってまたくるなんて、フェスじゃないよな。というわけで、こんな感じにまわりましたよ。
THE POLYPHONIC SPREE
THE RAPTURE
MANDO DIAO
INTERPOL
THE STROKES
RADIOHEAD
以下時系列順に。OUTDOOR STAGE から。
開始前にロマンポルシェ。が登場。野球ネタと全裸ネタで2曲披露してました。マリンスタジアムに響き渡る「全裸で書いたラブレター」。私は面白かったです。あと遠目でよく分からなかったんですが、ロマンさんではなかったような……。ホームレス生活で何かあったんでしょうか、と書きながらマジで洒落にならないような気も……。

THE POLYPHONIC SPREE
20人を超える白装束集団登場。
公式サイトなどの映像を見るにつけ、CD よりもかなりアッパーな音楽かなぁと思っていたのですが、こんなに激しくアッパーだとは思わなかった。予想以上にすごい。全員が激しくおどるおどる。音楽的にはフレーミング・リップスのようなメルヘンな楽曲。そしてそれを表現するのは、楽器隊の奏でるサイケデリックな音色と、聖歌隊によるゴスペル。音が悪いなんて関係なかった。圧倒的な幸福感に包まれた最高のステージを見せてもらいました。友人によると、翌日のリキッドルームでのライヴもとても良かったらしいです(赤装束だったらしい)。というわけでとても満足しました。
OUTDOOR STAGE から INDOOR STAGE へ移動。このあとスケジュール的にかつかつなので、食事などをとりつつまったりと過ごす。ステージに行くと、ROONEY がやっていました。ひとことでいうと、すごく良質なパワーポップと言う感じでしょうか。機会があればじっくりと見てみたいバンドだと思いました。

THE RAPTURE
超名曲、「House of Jealous Lovers」はともかく、その他の楽曲にあまり良さが見いだせなかったラプチャーです。期待半分不安半分で望んだのですが、これがまたよかったです。最初こそ調子が出ていませんでしたが、徐々に自分達のパフォーマンスを取り戻していったようで、終盤のダンストラックの連発には踊り狂いました。そして、彼らは21世紀のニュー・オーダーであると確信。ダンス・ビートの積極的な導入を、たとえそれがテクニックの不足から来るものだとしても、意識的に行うバンドは、やはり素晴らしいのである、などと思いました。

MANDO DIAO
すごいことになってました。前の方のほぼ真ん中、スタッフブースの前あたりにいたのですが、始まった瞬間に大モッシュに巻き込まれました。アウトドアから移動してきて後ろに控えていた体育会系パンクキッズたちが(裏が BLONDIE でしたし……)、無理矢理詰めかけたためと思いますが、正直自称文系ダンサー(へたれ)の我々にはきつかったです。周囲とのバトルに忙しく、ほとんど記憶の無いまま何曲も過ぎてしまいました。もったいない……。少し後ろに下がった時に、「Paralyzed」とか「The Band」が聴けたのは良かったです。やっぱりかっこいいなぁと思いましたよ。ライヴ自体の出来とか言及できないんですが、盛り上げ方というものをよく知っていたし、熱気と興奮と怒気やら何やらが混ざりあってわけのわからん異常な空気を生み出していました。私の中ではある意味伝説になったかもしれないライヴでした。

INTERPOL
マンドゥに比べるのは酷ですが、嵐が通り過ぎたあとにやってきたインターポールは人が少なかった……。ダークなニューウェーブという感じのみで初見だったのですが、ベースが腰より低くぶらーんと持って弾くなどジョイ・ディヴィジョン好きを激しくアッピールしていたように思います。良かったことは良かったのですが、ずーっとそんな感じでやや食傷気味かなぁとも思いました。プログレ化したニューウェーブというべきか。良いのか悪いなのか、彼らは演奏のテクニックでもって、ジャンルを完全に再現できてしまっており、その意味でこれ以上面白く変わることはないのかなとも思いました。複雑な感情を抱きつつ終了。
このあとこのまま THE MARS VOLTA を見る予定だったのですが、異常な人の多さを見て、「ひょっとしたら早いとこ OUTDOOR STAGE に行かないと良い場所で見られないかも?」と思い、泣く泣く断念。かなり良かったということを聴くにつれ、ここは激しく後悔しています。マリンスタジアムはやっぱりすごい人で、アリーナに降りるまでに STEREOPHONICS が半分近く終了してしまったりしました。彼らは、初期の曲は良い感じにポップしていて良かったです。でも前座的な空気が常にただようバンドだなぁ。もう一歩脱却すればすごいことになるかもしれないと思いました。

THE STROKES
私は彼らのライヴを見るのは初めてで、わけの分からん方向に期待していたわけです。真っ暗な中登場し、延々とアルバム順に演奏し続ける、MC 無し、がりがりやって終了、という、ストーン・ローゼスのようなパフォーマンスを期待していたわけです。それが単なる思い込みであったことは分かっているのです。分かっているのですが……、ねぇ。バスドラに「ザ・ストロークス」とカタカナで書いてあったり、ヴォーカルの人、ゴーストバスターズのTシャツ着てるし、嫌な予感はしてたんですけど……、ねぇ。
もう、序盤のひどさといったら無かったです。基本的には彼らの楽曲って気怠げではあるのでしょうが、気怠げというよりは単にダラダラしてる感じでした。「modern age」なんて、ものすごく好きな曲だけに、どんどんへたれていくリズムを聴きながら、ぽかーんとしてしまいました。俺はこんなものを見るためにマーズ・ヴォルタを蹴ったのかと。本気であやまれと、あやまるから、とずっと思っていました。
まあでも中盤以降はだいぶ取り戻した感じがあって、最終的には良かったです。「マイ・ウェイ」を日本語で歌い出したりした時は、「ああこうやって楽しめばいいのかな」などとある意味達観した気持ちでいました。新曲も何曲かやりましたが、現時点では良いものもある、悪いものもある、という感じで評価は保留。というわけで終わってみれば結構満足でした。

RADIOHEAD
レディオヘッドが世界で一番好きなバンドになりました。
これ以上言葉が出ないのですが、思い出していく感じでぽつりぽつりと書いてみます。
前日の blur と同じような位置で聴けました。ほぼベスト・ポジション。
最初に「There there」が鳴り出していきなり興奮は頂点に。そしてそのまま「2+2=5」に突入。ライヴで聴くこの2曲はやはりかっこよかった。彼らの素晴らしいところは、楽曲をかっちりとライヴ仕様に仕上げた上でパフォーマンスを見せてくれる、というところにあると思います。その最たるものが「Idioteque」や「National Anthem」など、"KID A" にある楽曲群のライヴ・ヴァージョンであり、ライヴアルバムでこれを聴いたときの衝撃は忘れられません。そして本物はもっとすごかったです。
ライヴを見てあらためて、レディオヘッドはトム・ヨークだけのバンドではないんだなぁということを実感しました。私は「Sit Down, Stand Up」のドラムがものすごく好きだし、至る所に挿入されるエレクトロニカ的色彩の音は、ジョニー・グリーンウッドなどが作り出しています。全員がひとつの楽器に終わらない多彩さを持っているというのが、このバンドの音楽性の豊かさを象徴していると思いました。
MC について。時折披露する日本語がうまかったなー。「アツイデスネー」とか。トムは、面白い踊り方をしたり、キュートな仕草を見せたりと、とても魅力的でした。最後の最後、帰り際に「コンバンハ!!」というのはギャグだったのかなんだったのか……。やっぱすごい人だ。
選曲については、以前のアルバムからのセレクトも多く、かなりお祭り的な選曲になっていて、みんな盛り上がりました。私はベンズ以前はそれほど思い入れがないのですが、やはり「Just」などは相当盛り上がりました。そしてラスト、もう終わりかと思わせておいて、「Creep」が聴こえてきた時の会場の絶叫といったら。
セットリスト
01 there there
02 2+2=5
03 exit music
04 morning bell
05 national anthem
06 backdrifts
07 sit down. stand up
08 no surprises
09 bones
10 kid a
11 go to sleep
12 just
13 a punch-up at a wedding
14 paranoid android
15 idioteque
16 everything in its right place
アンコール
17 pyramid song
18 a wolf at the door
19 karma police
20 creep
新旧の楽曲を織りまぜつつ、現代版レディオヘッドのライヴ・パフォーマンスを見せてくれたということは、過去を無かったことにするのではなく、しっかりと消化した上で自分達の中に取り込んでいる、ということですよね。アルバム単位で、これだけの激変を繰り返しながら、それができるというのはすごいことではないかと思います。その上で彼らは「creep」を見せてくれました。さて、翻って私達はどうでしょうか。最高の満足感と興奮に包まれつつ、こんなことを考えながら帰宅しました。
などといいつつも、最終的には、やっぱりレディオヘッド世界最高、ということで。
というわけでサマーソニック終了しました。会場整備とかの問題は相変わらずですが、これだけのメンツをそろえてくれたサマソニには感謝。ベストアクトはもちろんレディオヘッド、あとブラー、ポリフォニック・スプリーも素晴らしかったです。すべてに感謝感謝。