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8月31日(日)
[Book]
中原昌也『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』読了。うわ、すげぇなぁというのが読後の印象。すべてにおいて投げっぱなし感というか、いい加減な感じに満ちあふれています。まさに純粋なジャンクとして面白かったです。

[Music]

juniorsenior_dddontstopthebeat
Junior Senior "D-D-Don't Don't Stop The Beat"

まずこの公式サイトを見てください。すげーバカ楽しそうですね!! というわけで、WIRE の興奮そのままに、ハッピーなダンス・ミュージックに手を出してみました。ジュニア・シニアのそれは、ひたすら陽性で楽しいアルバムです。この底抜けな明るさは、相当な決意をもってやらないと、出せないのではないか、などと考えてしまうのは多少ねじれているでしょうか。でも、シュガー・レイとかでも思うのですが、どうしてもまぶしく見えてしまいます。そしてそんな人たちに、どうしようもなく惹かれるのであります。音楽的には、きらきらしたディスコ・サウンドやら、ベタな感じのメロディーやら、ロック的な激しい展開やらがごった煮でなんでもかんでも入っている感じで、リガージテーターをダンス仕様にしたような印象を抱きました。こういうのとても好きです。

8月30日(土)
[Music]

wire03
WIRE03

WIRE03 に行ってきました。ちなみに、WIRE 初参戦。
中に飛び込むと、DJ TASAKA がハッピーな DJ を披露していました。いきなり、ダースベーダーのテーマのダンス・ミックスが聴こえてきて、笑いながら踊りました。ハイネケンを一気に飲み、再びフロアに下りたところで、ニルヴァーナ(スメルズライク〜)のダンス・ミックスが聴こえてきて、笑いながら踊りました。とにかく陽性な感じで楽しかったです。
続いて BEROSHIMA のライヴはこれがまた良かったです。かっこいいフレーズがばんばん飛び出すという感じで。私達は場所的に DJ STAGE の中央にいたので、ライヴパフォーマンスの人たちは、ゆったり聴くことができて、自由に踊れました。
この次の HELL の時に休みながらハイネケンを2杯一気に飲みました。そろそろ泥酔気味。ヘルは最後だけいましたが、Whire Stripes が WIRE で聴けるとは!! という感じでびっくり。エレクトロ・クラッシュな人みたいですし、実は好みの人だったかも……。機会があれば今度ぜひ。そして。

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DAF

私は彼らには思い入れとかないのですが、コンピに入っていた曲はうねりの効いたシンセにドイツ語の硬い歌が乗っかって、結構かっこよかったので期待していました。ライヴでは、そこに激しいハンマービートなドラムが重なり、さらにがつがつになって、とにかく圧倒されました。ドイツ語って、ひたすら硬くて縦のりな感じが面白かったです。一本調子といえばそうなのかもしれませんが、かっこよかったのでよし。終盤はイントロでぐわーんと持っていかれる曲も多くて、とても楽しめました。

その後、ウェストバムでわやくちゃに踊りました。ものすごくハッピーな感じで楽しかったです。ていうか、DJ やってて、前に出てきて煽ったり、踊り出したり、ビール飲んでレコードの上に置いたりしてて、こんなことする人もいるんだなぁと思いました。バカ、最高。

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KAGAMI

さいたまスーパーアリーナに響き渡る、トーキョーディスコミュージック!! ていうか、引っ張り過ぎてものすごいアレンジになってましたけれども、大盛り上がりでした。やはりこの曲の破壊力は凄まじいのだなぁと改めて思いました。

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石野卓球

正直言って、私はそれほど卓球が好きなわけではなくて、DJ も体験したことが無かったのですが、今日でその印象を完全に改めます。ホント平謝りです。最高でした。ものすごいがつがつと上げて上げてさらに上げて、という無限ループな盛り上げ方に、無茶苦茶になって踊りました。とにかくすごかった。それでまた、途中からピエールさんが出てきて、煽ること煽ること。無表情で、ひたすらストイックに上げ続ける卓球と、それを盛り上げるピエールさんという感じで、最強でした。踊り過ぎて軽く脱水気味に。

ケンイシイは、卓球で疲れ過ぎて、「死ぬ死ぬみずみず」とつぶやきながらあわてて避難してしまったので見られず。LUKE SLATER の時も、喫煙所付近でまったりしていました。
その後、TECHNASIA を最初から聴けました。CD を聴いた感じでは、ミニマルなハードコアという感じであまり好みではなかったのですが、ライヴ・パフォーマンスでヘタレヴォーカルが炸裂していて、これがすごく良かったです。ちょっと注目したいです。

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JEFF MILLS

彼もまた初見でした、ジェフ・ミルズ、これがまた楽しかったです。淡々と上げ下げを繰り返すだけのミニマル・テクノがこんなにも心地よいとは。やはり彼の実力によるところが大きいのでしょうか。シンセを自在に操りつつ、ばんばん盛り上げてました。音を切ってキュートな笑顔を見せてブレイクとか。時間を忘れて、ただ踊りまくりました。

という感じで、ものすごく楽しかったです。テクノってホントにバカ騒ぎすると楽しいんだなぁとあらためて思いました。WIRE 万歳。

8月29日(金)
[Music]

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V.A. 『WIRE03 COMPILATION』 disc 2

毎年出ている、WIRE のコンピレーションですが、今回、実際に行くということで、初めて聴いてみました。一通り聴いた感じは、まあ出演者の顔見せという感じなのかなぁということで、突出した曲もないですし、一定のコンセプトがあるような感じでもなかったので、CD 自体は物足りないものでした。ほとんど知らない人ばかりだったので、本番への予習とか、布石となるにはなりましたけれども。切り出して曲ごとに見ると、M-2「Beroshima / Higher on Wire 2003」は結構良かったです。Beroshima は、オーバーロケットのリミックスもやっていて、それもなかなか。そのほか、ジェフ・ミルズの想像以上にストイックな曲調に驚いたり、卓球は淡々と、かつ、ややゆるめな感じが意外だったりしました。

8月28日(木)
[Book]
町田康『へらへらぼっちゃん』読了。エッセー集です。とても面白かった。文体の愉快さというのに比重が大きい人だと思うのですが、エッセーということでそれが強く出ていたように思います。書評が回を重ねるにつれて壊れていったりするのも愉快でした。

[Music]

V.A. 『WIRE03 COMPILATION』 disc 1

詳細は29日。

8月27日(水)
[Music]

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DISCO TWINS 『DISCO TWINS MEGA MIX』

DJ TASAKA と、KAGAMI によるユニットのミックス CD。ディスコ・ツインズ名義の曲が2曲入っています。内容はこれはもう、完全にフロア向けのアルバム、という気がしました。パーティーの時、もうこれかけっぱなしでいいよ、みたいな。盛り上げ方もベタベタな感じがします。もちろん家でしんみり聴くものではないですけれども、たまにはこういうのもいいなぁと思いました。

8月26日(火)
[Book]
筒井康隆『虚航船団の逆襲』読了。エッセイ集です。後半の、虚航船団批評への反論がやはり面白かったです。筒井の他人を罵倒するやり方がおっかしくておかしくて。この切れは天性だなぁとあらためて思いました。

[Music]

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Ocean Colour Scene 「I Just Need Myself (Cds 2)」

オーシャン・カラー・シーンのニュー・シングル。前回ジャケの色違いのものを買いましたが(→2003年7月22日参照)、こちらもカップリングが違うので、聴いてみました。正直言って、こちらのカップリングの方が断然素晴らしいです。M-2「Questions」は、サイモンの声質と、とても相性の良い感じの超美メロが乗っかった、珠玉の名曲です。泣けます。M-3「I Wanna See The Bright Lights Tonight」も美しいコーラスにぐっときました(カバーですが誰の曲かは失念)。やはりいいバンドですね。

8月25日(月)
[Music]

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Super Furry Animals "Phantom Power"

大傑作だった前作、"Rings around The World" と比べると、方向性としては同じような感じですが、何か全体的に、泥臭くなったような印象を受けました。力強さが増しているというか。この辺りは、自分たちのやりたいことをしっかりと見据えた上で、音楽を演っているのだなぁと思いました。ひとつひとつの楽曲が、かなりとっ散らかっているのにも関わらず、アルバム全体を不思議な統一感が包み込んでいるという(おそらくはコンセプト的なものに起因しているとは思うのですが)、ファーリーズの特性とでも言うべきものが、ものすごく強く感じられたアルバムでした。しみじみと、良い音楽だなぁと思います。

8月24日(日)
[Music]

chkchkchk_meandgiulianidown
!!! (CHK CHK CHK) 「Me And Giuliani Down By The School Yard (A True Story)」

題名長い、曲も長い(約9分)。SNOOZER 誌で突如登場し、「House of Jelous Lovers」に続く、ポストパンク/ニューウェーブの超名曲との触れ込みであらわれた彼ら。この曲については、やはりダンス・ミュージックの要素をばっちり採り入れていますし、ギターとかドラムの音とかも、いいとこ取りっぽくて、悪いはずがない、と思いました。ただ、9分という物理的な曲の長さが、どこに盛り上がりどころを持っていったらいいのか、聴き手を戸惑わせてしまうかもしれません。クラスヌでも正直微妙でした。1曲の中に、なんでもかんでも詰め込んでしまったような気もします。しかしながら、即効性は、ラプチャーにはかないませんが、のんびりまったり聴くと、かなり良いです、いたるところで興奮します。意外にも、クラブ仕様というよりは、家の中とかでだらぁーっと聴く方がよいのかな、とも思いました。ちなみにレーベルはあの WARP です。

8月23日(土)
[Music]

clubsnoozer200308
CLUB SNOOZER @ LIQUID ROOM

クラスヌに行ってきました。タナソウはフェス増刊号作成追い込み徹夜のためにお休み。タナソウ不在の穴は、いつも最初にちょろっとやるだけの鈴木毅氏が埋めてました。ロック・ミュージックをダンス仕様につなげる感じの選曲で楽しかった。あと村さん、CREEP 2回もかけるのやめれ。ゲストはジェリー・リー・ファントム。

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JERRY LEE PHANTOM

メジャー契約を切って、自身のインディーズ・レーベル立ち上げ→アルバム作成、さらには全国ツアー決定と、精力的な活動をしている彼ら。しかも、しばらく行かない間に、「The Clash」や「Music Lovers」が、クラスヌで超盛り上がっていたらしいです。まあいい曲なので当然ですが。というわけで、着実にファンを増やしている気がします。今回のライヴもすごい盛り上がってました。ベースが変わったので、その辺も気にしていたのですが、より強く重い感じになっていて、がっつり踊れました。やはり、ニューヨーク周辺の、ポストパンク/ニューウェーブと言われる人たち(Radio 4 とか)の評価によって、自分たちのやっていることへの自信を獲得しているのだな、と思いました。とても楽しめました。

8月22日(金)
[Book]
筒井康隆『虚航船団』読了。今まで読んだ本の中で、もっとも恐い本でした。「戦慄」という言葉は、まさにこの小説のためにあるのだ、とまで思いました。ちなみにものすごく長いです。三部構成で、一部は宇宙船の乗組員(文房具)の狂気が延々と描写されます。この時点ですでに気持ち悪い。二部はイタチを人間になぞらえる形で、現代までの歴史を延々と描写します。ここは歴史のパロディという側面もあって比較的楽しめました。そして核戦争が始まると同時に、文房具の船団がやってきて殲滅のための殺戮をはじめるのが三部。全編に渡って、完全に圧倒されました。ラストなんてただひたすら絶句です。

[Music]

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モーニング娘。 「シャボン玉」

最初音源を聴いた時に、ものすごい拒否反応が出た曲です。自分でもびっくりするくらいでした。がちゃがちゃした音が次から次へと押し寄せてくるわ、歌い方は喧嘩腰だわ、石川さん気持ち悪いわ(映像を見てないので暗黒舞踏は知りません、ていうか恐いので見ない)、正直恐ろしかったです。何か、自分の価値観が根底から揺さぶられる気がして。でもリピートが止まらないですし……。慌ててカップリングを聴いて気持ちを鎮めたりとかしてました。この曲にどう向かい合えば良いのか、とりあえず買いはしましたが(通常盤)、悩み中です。今日は筒井といい、これといい、恐い体験ばかりです……。

8月21日(木)
[Music]

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ZYX 「行くZyx! Fly High」

各所での評判から聴いてみたのですが、うを、完成度の高さに驚きました。メロディーもアレンジも完璧。曲自体が好きなジャンルか、と言われると違うんですが、これだけ質の高いものを提供させられると、必然的に熱が上がります。とはいえなぜこの曲が ZYX にあてがわれるのかという疑問は消えず。ちなみに「ガタメキラ」はショボすぎて評価できません。

8月20日(水)
[Music]

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JUN 「マジックタイム」

元 WINO の吉村潤のデビューシングルです。東芝ですが非CCCD。石野卓球のリミックスも収録。初めて聴いたのは、例によって CLUB SNOOZER でした。知らずに聴いた時は、昔のアイドルか何かのテクノポップだと思っていて、良い音楽を掘り起こしてきたなぁなどと思っていました。そう(←この辺タナソウ)、見事なダンスミュージックになっていたのです。フロッグマンの人脈が入っているみたいですが、この方向に行ったのはかなりびっくりです。でもこれがとても良いのですよ。歌詞も曲の展開もすごいベッタベタなんですが、思わずグッときます。と書きながら、ある意味この無邪気さは、実は WINO と本質的には変わらないのだな、などということを考えました。「White Tipi」と並んで、完全に私的アンセムとなりました。最高です。

8月19日(火)
[Music]

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GO!GO!7188 『虎の穴』

「妖怪人間ベム」、「恋の奴隷」、「ひと夏の経験」、「キューティーハニー」、「バンバンバン」、「ペッパー警部」、「君だけに愛を」、「心の旅」をカバーしています。これが悪いはずがありません。贈る言葉みたいな押し付けがましさや、小狡さなんて微塵も感じさせない。ストレートなかっこよさにくらくらしました。

8月18日(月)
[Music]

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FEEDER "Echo Park"

このアルバムは、発売当時、試聴機の前で何度も買おうか買うまいかと悩んだ挙げ句、結局買わなかったという思い出があります。この前ふと安く売っていたので買ってみました。フィーダーの 3rd は2001年作品。このアルバムの後に、バンドは、ドラマーのジョン・リーを失うわけです。M-2「Back Rogers」などを聴くと、いやが応にもそのことが想起されて複雑な気分になりますが、それはさておき。音は明らかに、グランジ感情爆裂系な音ですね。純粋にかっこいいです。一方で、メロディーが思いのほかキャッチーで、アメリカのパワーポップ周辺の香りもします。このあたりが同居してる不思議な感じが、彼らの魅力と言えるでしょうか。やはりイギリスの良質なバンドの持っている、多彩さがにじみ出ていると思いました。

8月17日(日)
[Music]

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ソウル・フラワー・ユニオン 『Shalom! Salaam!』

ライヴテイクを含む、(3月の渋谷AXには行きました)、SFU の新譜、これがまたいいんですよ。以前までの彼らのアルバムは、例えば傑作の『スクリューボール・コメディ』にしても、楽曲の素晴らしさはありつつも、個々のパートの自己主張が強くて(特にヴォーカルとか)、強烈なパワーを感じつつもどこか置いてけぼりな印象があったのですが、今回は全体的にかなり優しげな印象です。中川さんのヴォーカルも、押し付けがましくなくて、深みを増しているような気がします。1曲ですべてを持っていくような曲が無い分(ライヴでやってた新曲で未収録のものがあるのはその辺を考えたのかな、とも思いました)、じわじわと良さが感じられてくる、名盤です。

8月16日(土)
[Book]
有栖川有栖『海のある奈良に死す』読了。まあ法月さんに比べると、自身を描くのになんと屈託の無いことでしょう、などと思っていたら、解説で我孫子武丸が分かりやすい説明をしていて、納得。内容は火曜サスペンス向けでした。

[Music]

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スピッツ 『惑星のかけら』

「僕の天使マリ」が、よく CLUB SNOOZER でかかるのです。というわけで、安かったので買ってみました。昔のスピッツはあんまり聴いてないのですが、結構ゴリゴリしたハードロック調のギターが強いですね。何か抱いてたイメージとちょっと違うので多少戸惑いました。激しい割には、ちょっと「重さ」みたいなのが気になります。好きな曲はだいたい、きれいなフレーズのギターが印象に残るものになりました。M-5「アパート」、M-7「白い炎」、M-9「日なたの窓に憧れて」あたりです。

8月15日(金)
[Music]

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Sugar Ray "14:59"

シュガー・レイの1999年作品、3rd。オープニングのデスメタルには爆笑。時たま、結構激しいミクスチャー・ヘヴィロック調の曲がきて、ちょっとびっくりします。なるほどこの頃はまだこういう感じもあるんですね。でもやっぱり彼らの持ち味は、M-2「Every Morning」のような、脱力系ポップロックでしょう。その他、結構バリエーションに富んだ仕上がりで、これが本物の「ミクスチャー」だ、と主張したくなりますが、全体的にはやっぱりのんびりした、リゾート感いっぱいの音楽。しみじみと聴きました。まったり。

8月14日(木)
[Music]

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L⇔R 『LOST RARITIES』

エル・アールの未発表曲などを収録した CD ですが、私にはそういうことに関する思い入れはないので、単純に曲の内容という感じで聴きました。ラジオ DJ 風の曲紹介が入ったりと、凝った作りになってます。で、今になって気付いたのですが、私、エル・アールのヴォーカルが好きなのではないかと思います。高くて、機械質にエフェクトのかかった黒沢さんの声に、妙にはまってます。曲も相変わらず良質なポップスで良し。

8月13日(水)
[Music]

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L⇔R 『LAUGH + ROUGH』

エル・アールの1992年作品。嶺川貴子がメンバーの時の作品ですね。彼らの曲は最近ちょこちょこと中古盤をあさって聴いているのですが、ポップなメロディーのバックに流れる、音の凝り方が結構印象に残る、良質なものが多いと思います。というわけでこれも良いアルバムでした。オーソドックスなミディアム・バラードみたいなのは正直微妙ですが、間に入る、1分くらいの曲がすごいロックンロールしていて(ドアーズみたいなのもあり)、特にインパクトが強かったです。面白い。

8月12日(火)
[Music]

ua_ametora
UA 『AMETORA』

1998年作品。ものすごいしっとりとしたアルバムです。良いムードだなぁ。「悲しみジョニー」や「歪んだ太陽」、「TORO」、「ミルクティー」など、単純に非常に良い曲が多く、ボリュームは満点な感じです。ワールドミュージックから、レゲエ、ボサノヴァ、ジャズなど、多彩なジャンルを感じさせる楽曲群があって、それを彼女の声が包み込んでいくかのようです。とても心地よくて、いいアルバムです。そして UA はやっぱりすごい。

8月11日(月)
[Music]

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aM 『cross_the_circle』

スーパーカーのサウンド面での変化は、ナカコウが担っていると思いきや、思いのほか、コウダイによるところも大きいのであります。『HIGHVISION』ツアーのライヴを見ていてそれに気付いたのでした。というわけで、彼と、カナイヒロアキによるエレクトロ・ユニットのアルバムです。内容は、良質なダンス・ミュージックだなぁと思いました。ニャントラが深く深く音を作りこんでいってある意味リスナー置き去りなのに比べると、ずいぶんと踊れますし、聴きやすいです。ややトランスよりかなとも思います。曲の出来は無難ではありますが、何かもう一押し欲しいところです。とはいえこの経験をどのくらいフィードバックするのか、その点については楽しみです。

8月10日(日)
[Music]

autechre_ep7
autechre "ep7"

オウテカ6枚目のアルバム。私は 7th と 8th を聴いているので、だんだんさかのぼっていってることになります。とおして聴いた印象では、新しいものと比べて、ずいぶんと音が優しいような気がします。ポップなフレーズもあり。単純に聴きやすさで比較すると、6th、8th、7th の順番でしょうか。無機質な音をうまく構成して感情をゆさぶる音楽を作るという、ある意味テクノの本質を表現しているのではないかとも思えます。今のところ彼らの中では一番好きなアルバムです。ちなみにオウテカを聴きはじめたのももちろんレディオヘッドの影響です。

8月9日(土)
[Music]

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minuteman "resigned to life"

「メランコリックの真髄!!」みたいなことがヤマギワソフトの POP に書いてあって、視聴したら思いのほか良かったのでだいぶ前に買ったものです。年に1、2回ほど、こういうストレートな UK ギターロックなバンドの CD をおもむろに買ってしまうことがあって、あくまでも一過性のものだから、すぐに聴くのをやめてしまったりして、結構後悔するのですが、このバンドはなかなか良かったです。UK ロックでメランコリックなメロディー云々というと、お得意の自意識過剰っぷりが鼻につくものすが、何曲かは、結構サイケデリックな音が顔をのぞかせていたりしてそれなりに面白かったです。やっぱり聴きこめないので、絶賛はできませんが。

8月8日(金)
[Book]
法月綸太郎『二の悲劇』読了。名前の通り、二人称で書かれた章と、綸太郎中心の三人称が交互に綴られる形でした。二人称で「ああこういうことをやるのかな」という予想はいい意味で裏切られていて、結構驚きました。最後の真相はちょっと違和感がありますが、中盤以降読んでいてかなり引き込まれました。普通に面白かったです。

[Music]

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Radiohead "I Might Be Wrong: Live Recordings"

ライヴ・アルバムです。このアルバムを聴いたときの驚きは忘れられません。特に、"KID A" の楽曲、「Idioteque」の、バンドサウンドとして爆発する曲調や、「The National Anthem」のひたすらアッパーな展開にただただびっくり、そして実際のライヴをものすごく見たくなったのでした。この、アルバムとライヴにおける違いは、単に「盛り上がればオッケー」的な割り切りでやっているとは思えなくて、何より自分達がライヴをライヴとして楽しむことに注力している、という感じがします。だから、いくら楽曲が感情的なロック・サウンド化しても、音の面白さというか、作り込み度合いが失われているわけではないと思います。そして我々はそのパフォーマンスに狂喜するのです。どの曲もものすごくクールです。そして、ラストのトムによる弾き語り、M-8「True Love Waits」がただひたすら美しい。

8月7日(木)
[Music]

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Radiohead "Amnesiac"

"KID A" とよく対比されて評されるアルバム。音が対称的とか、こっちの方が優しげとか。ですが、聴き直して、ディスプレイに向かい合っても、なぜだか書くことがあまり思い浮かびません。とはいえ、このアルバムが悪いわけではなく、むしろ一番聴いたアルバムだと思うのですが、何と言うか、一番聴きやすいアルバムなのかもしれないと思いました。やはり前作、前々作あたりなんて、聴く方にも非常にパワーを要求するような気がしますし、ある意味吸い取るだけ吸い取ってしまうという暴力的な要素が強かったと思うのです。このアルバムは、いい意味で、もっと肩の力を抜いて聴けます。
音はいわゆる生音に比重が寄っているでしょうか、全体的にはすごくクリーンで穏やかな感じがします。ですが、単に "KID A" は冷徹で鋭い音、アムニージアックは優しげで柔らかな音、と単純に分けることはできなくて、音に関してはもっと入り混じってるかな、と思います。全体的な感触や、コンセプトはその対比の通りかもしれませんけれども。ああでも一番差があるのは、トムのヴォーカルでしょうか。情感たっぷりに歌い上げていて、かといって押し付けがましくも、無理してる様子もなく、とても魅力的です。
という感じで結局それなりに長く書きましたが、これもいいアルバムです。彼らのアルバムは、それぞれに違った良さがあって、どれも魅力的だなと改めて感じました。そしてその集大成といえるのが最新作ではないかと思います。あとはパブロ・ハニーですね。近いうちにいずれ。

8月6日(水)
[Music]

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Radiohead "KID A"

やはりスヌーザーキョウなんてコンテンツを持っている(その割には更新停滞気味)、スヌザ好きとして、まずは SNOOZER #021 「KID A 号」に触れさせていただきます。"KID A" を「ついにパンドラの箱を開けてしまった」と表現し、それに影響を受ける形で、冷静に、冷徹に世界の状況を描くはずが、おそらくは勉強不足から来る、幼稚なニヒリズムによって書かれた文章が誌面を埋めるだけに終わってしまった感のある「KID A 号」。同じ調子で書かれた『ERA』評に中村一義が拒否反応を示し、絶縁宣言を突きつけたのは記憶に新しいところですが(キャノンボールで復縁)、私はこの号を読んだときに、「いやそんな既知のことを今更書かれても」と普通に思ったのでした。"KID A" にしても、悲劇的な世界の状況やらについては "OK Computer" ですでに言及されていると思っていたし、その先にあるような「システムの内側でワンモアタイムを叫ぼう」みたいな、出口としての結論もある程度は予想できていました。この感覚はおそらく結構な人と共有できると思っているのですが、桜玉吉が若者を指して「相対化の術を身に付けている」というように、SNOOZER が叫んだことって、感覚としてすでに理解できている人が多いのではないかなぁ、というようなことを考えたのです。考えることが出来たことにはもちろん意義がありますし、内容にはちょっと感動してしまいましたけれども。
などと書いていますが、もちろんこのアルバムが衝撃的であったことは疑いようがなく、ただその視点が大きな単位とか他者の視点に拡散している分だけ、『ERA』のように、「疲れた。ここで降ろしてくれ」と個人として訴えるような切実さには結びつかなかったのかなとは思いますが(私的にはこの最後の曲の方が衝撃でした)、トム・ヨークがそうしたことに自覚的で、それがこのアルバムの色彩を決定付けしていることは確かだと思います。音楽的な側面にしても、トム自身が強く影響を受けたという、オウテカなどのいわゆるエレクトロニカ的な音を採り入れた進化を見せています。自分たちが得意としていたような、サビで爆発する感じの楽曲はなくなり、ミニマルな感じの楽曲が全編を支配していますが、無機質なヴォーカルやら、音やらの肌触りが何ともいえなくて、聴いていると様々な感情が呼び起こされます。実は非常に感情的なアルバムと言えるのかもしれません。
何だかんだで、長い間聴いてこなかったのですが、今回聴きなおしてみて、改めてこのアルバムの持つパワーを感じた次第です。私的には音楽を聴いていく上で、ターニング・ポイントになったアルバムであります。

8月5日(火)
[Music]

radiohead_okcomputer
Radiohead "OK Computer"

発売は1997年の5月ですか、私的には受験を控えてわやくちゃになっていた時期ですね。そんな時に「エアバッグで命が助かったなんて考えは間違いだ」と言うトムの声を聴かされて、当時の私は、それに耳をふさぐことで対処したつもりになっていたのでした。というわけで当時はあまり聴かなかったこのアルバム。今聴くと、すごいアルバムですね。じわじわとはまっていく感じ。大傑作です。前作よりも静かな楽曲が並びますが、安易にブレイクせずに丁寧に作りこんでいるという印象ですし、その姿勢が何ともいえない深みを生み出しています。より感情的ですらある。ベンズは、一つひとつの曲がそれぞれ光っていたという感じですが、今作は、アルバム全体が大きく光り輝いているという印象で、完成度の高さを感じました。これも歴史に残る盤なのでしょうね。

8月4日(月)
[Music]

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Radiohead "The Bends"

レディオヘッドを一気に聴こうと思ったのですが、何と私、パブロ・ハニーを持っていない!! ということでベンズから聴きました。基本的にこの時期の彼らにはあまり思い入れがないのですが、今回聴きなおしてみると、やはり非常に良い楽曲が並んでいるなぁと思い直しました。ちょっと反省。基本的には、メロディーをためてためてサビで爆発するという、もはや定番と化した(というか彼らが定着させたと言えなくもないかも)展開の楽曲が並びます。個々の楽曲の出来が非常に光ってました。加えて、M-1「Planet Telex」での異常なディレイなど、音の面白さはこの頃からあります。でも何と言っても、メロディーがいいです。アルバム通して聴くとやや食傷気味ですが、随所でグッときました。M-6「[Nice Dream]」、M-8「My Iron Lung」、M-10「Black Star」、M-12「Street Spirit」、M-14「Killer Cars」(ボーナストラックですがこれがまた良いのです)など、ひとつひとつ挙げていくとキリがないです。やっぱ歴史に残る盤なのだなぁと思いました。

8月3日(日)
[Music]

summersonic03
SUMMERSONIC 03 @ TOKYO

ものすごいメンツがそろったサマーソニック2日目。一度帰宅して、再参戦しました。これができるのが都市型フェスの強みですが、やはり物足りなさでもありますね。一回帰ってまたくるなんて、フェスじゃないよな。というわけで、こんな感じにまわりましたよ。
THE POLYPHONIC SPREE
THE RAPTURE
MANDO DIAO
INTERPOL
THE STROKES
RADIOHEAD
以下時系列順に。OUTDOOR STAGE から。

開始前にロマンポルシェ。が登場。野球ネタと全裸ネタで2曲披露してました。マリンスタジアムに響き渡る「全裸で書いたラブレター」。私は面白かったです。あと遠目でよく分からなかったんですが、ロマンさんではなかったような……。ホームレス生活で何かあったんでしょうか、と書きながらマジで洒落にならないような気も……。

polyphonicspree_live
THE POLYPHONIC SPREE

20人を超える白装束集団登場。公式サイトなどの映像を見るにつけ、CD よりもかなりアッパーな音楽かなぁと思っていたのですが、こんなに激しくアッパーだとは思わなかった。予想以上にすごい。全員が激しくおどるおどる。音楽的にはフレーミング・リップスのようなメルヘンな楽曲。そしてそれを表現するのは、楽器隊の奏でるサイケデリックな音色と、聖歌隊によるゴスペル。音が悪いなんて関係なかった。圧倒的な幸福感に包まれた最高のステージを見せてもらいました。友人によると、翌日のリキッドルームでのライヴもとても良かったらしいです(赤装束だったらしい)。というわけでとても満足しました。

OUTDOOR STAGE から INDOOR STAGE へ移動。このあとスケジュール的にかつかつなので、食事などをとりつつまったりと過ごす。ステージに行くと、ROONEY がやっていました。ひとことでいうと、すごく良質なパワーポップと言う感じでしょうか。機会があればじっくりと見てみたいバンドだと思いました。

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THE RAPTURE

超名曲、「House of Jealous Lovers」はともかく、その他の楽曲にあまり良さが見いだせなかったラプチャーです。期待半分不安半分で望んだのですが、これがまたよかったです。最初こそ調子が出ていませんでしたが、徐々に自分達のパフォーマンスを取り戻していったようで、終盤のダンストラックの連発には踊り狂いました。そして、彼らは21世紀のニュー・オーダーであると確信。ダンス・ビートの積極的な導入を、たとえそれがテクニックの不足から来るものだとしても、意識的に行うバンドは、やはり素晴らしいのである、などと思いました。

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MANDO DIAO

すごいことになってました。前の方のほぼ真ん中、スタッフブースの前あたりにいたのですが、始まった瞬間に大モッシュに巻き込まれました。アウトドアから移動してきて後ろに控えていた体育会系パンクキッズたちが(裏が BLONDIE でしたし……)、無理矢理詰めかけたためと思いますが、正直自称文系ダンサー(へたれ)の我々にはきつかったです。周囲とのバトルに忙しく、ほとんど記憶の無いまま何曲も過ぎてしまいました。もったいない……。少し後ろに下がった時に、「Paralyzed」とか「The Band」が聴けたのは良かったです。やっぱりかっこいいなぁと思いましたよ。ライヴ自体の出来とか言及できないんですが、盛り上げ方というものをよく知っていたし、熱気と興奮と怒気やら何やらが混ざりあってわけのわからん異常な空気を生み出していました。私の中ではある意味伝説になったかもしれないライヴでした。

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INTERPOL

マンドゥに比べるのは酷ですが、嵐が通り過ぎたあとにやってきたインターポールは人が少なかった……。ダークなニューウェーブという感じのみで初見だったのですが、ベースが腰より低くぶらーんと持って弾くなどジョイ・ディヴィジョン好きを激しくアッピールしていたように思います。良かったことは良かったのですが、ずーっとそんな感じでやや食傷気味かなぁとも思いました。プログレ化したニューウェーブというべきか。良いのか悪いなのか、彼らは演奏のテクニックでもって、ジャンルを完全に再現できてしまっており、その意味でこれ以上面白く変わることはないのかなとも思いました。複雑な感情を抱きつつ終了。

このあとこのまま THE MARS VOLTA を見る予定だったのですが、異常な人の多さを見て、「ひょっとしたら早いとこ OUTDOOR STAGE に行かないと良い場所で見られないかも?」と思い、泣く泣く断念。かなり良かったということを聴くにつれ、ここは激しく後悔しています。マリンスタジアムはやっぱりすごい人で、アリーナに降りるまでに STEREOPHONICS が半分近く終了してしまったりしました。彼らは、初期の曲は良い感じにポップしていて良かったです。でも前座的な空気が常にただようバンドだなぁ。もう一歩脱却すればすごいことになるかもしれないと思いました。

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THE STROKES

私は彼らのライヴを見るのは初めてで、わけの分からん方向に期待していたわけです。真っ暗な中登場し、延々とアルバム順に演奏し続ける、MC 無し、がりがりやって終了、という、ストーン・ローゼスのようなパフォーマンスを期待していたわけです。それが単なる思い込みであったことは分かっているのです。分かっているのですが……、ねぇ。バスドラに「ザ・ストロークス」とカタカナで書いてあったり、ヴォーカルの人、ゴーストバスターズのTシャツ着てるし、嫌な予感はしてたんですけど……、ねぇ。
もう、序盤のひどさといったら無かったです。基本的には彼らの楽曲って気怠げではあるのでしょうが、気怠げというよりは単にダラダラしてる感じでした。「modern age」なんて、ものすごく好きな曲だけに、どんどんへたれていくリズムを聴きながら、ぽかーんとしてしまいました。俺はこんなものを見るためにマーズ・ヴォルタを蹴ったのかと。本気であやまれと、あやまるから、とずっと思っていました。
まあでも中盤以降はだいぶ取り戻した感じがあって、最終的には良かったです。「マイ・ウェイ」を日本語で歌い出したりした時は、「ああこうやって楽しめばいいのかな」などとある意味達観した気持ちでいました。新曲も何曲かやりましたが、現時点では良いものもある、悪いものもある、という感じで評価は保留。というわけで終わってみれば結構満足でした。

radiohead_live
RADIOHEAD

レディオヘッドが世界で一番好きなバンドになりました。

これ以上言葉が出ないのですが、思い出していく感じでぽつりぽつりと書いてみます。
前日の blur と同じような位置で聴けました。ほぼベスト・ポジション。
最初に「There there」が鳴り出していきなり興奮は頂点に。そしてそのまま「2+2=5」に突入。ライヴで聴くこの2曲はやはりかっこよかった。彼らの素晴らしいところは、楽曲をかっちりとライヴ仕様に仕上げた上でパフォーマンスを見せてくれる、というところにあると思います。その最たるものが「Idioteque」や「National Anthem」など、"KID A" にある楽曲群のライヴ・ヴァージョンであり、ライヴアルバムでこれを聴いたときの衝撃は忘れられません。そして本物はもっとすごかったです。
ライヴを見てあらためて、レディオヘッドはトム・ヨークだけのバンドではないんだなぁということを実感しました。私は「Sit Down, Stand Up」のドラムがものすごく好きだし、至る所に挿入されるエレクトロニカ的色彩の音は、ジョニー・グリーンウッドなどが作り出しています。全員がひとつの楽器に終わらない多彩さを持っているというのが、このバンドの音楽性の豊かさを象徴していると思いました。
MC について。時折披露する日本語がうまかったなー。「アツイデスネー」とか。トムは、面白い踊り方をしたり、キュートな仕草を見せたりと、とても魅力的でした。最後の最後、帰り際に「コンバンハ!!」というのはギャグだったのかなんだったのか……。やっぱすごい人だ。
選曲については、以前のアルバムからのセレクトも多く、かなりお祭り的な選曲になっていて、みんな盛り上がりました。私はベンズ以前はそれほど思い入れがないのですが、やはり「Just」などは相当盛り上がりました。そしてラスト、もう終わりかと思わせておいて、「Creep」が聴こえてきた時の会場の絶叫といったら。

セットリスト
01 there there
02 2+2=5
03 exit music
04 morning bell
05 national anthem
06 backdrifts
07 sit down. stand up
08 no surprises
09 bones
10 kid a
11 go to sleep
12 just
13 a punch-up at a wedding
14 paranoid android
15 idioteque
16 everything in its right place

アンコール
17 pyramid song
18 a wolf at the door
19 karma police
20 creep

新旧の楽曲を織りまぜつつ、現代版レディオヘッドのライヴ・パフォーマンスを見せてくれたということは、過去を無かったことにするのではなく、しっかりと消化した上で自分達の中に取り込んでいる、ということですよね。アルバム単位で、これだけの激変を繰り返しながら、それができるというのはすごいことではないかと思います。その上で彼らは「creep」を見せてくれました。さて、翻って私達はどうでしょうか。最高の満足感と興奮に包まれつつ、こんなことを考えながら帰宅しました。
などといいつつも、最終的には、やっぱりレディオヘッド世界最高、ということで。

というわけでサマーソニック終了しました。会場整備とかの問題は相変わらずですが、これだけのメンツをそろえてくれたサマソニには感謝。ベストアクトはもちろんレディオヘッド、あとブラー、ポリフォニック・スプリーも素晴らしかったです。すべてに感謝感謝。

8月2日(土)
[Music]

summersonic03
SUMMERSONIC 03 @ TOKYO

ものすごいメンツがそろった今年のサマーソニック。2日とも行ってきました。1日目はこんな感じにまわりましたよ。
THE STAR SPANGLES
HOT HOT HEAT
KINGS OF LEON
THE KILLS
STARSAILOR
J.S.B.X.
BLUR
以下時系列順に。SONIC STAGE から。

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THE STAR SPANGLES

昨今盛り上がっている、ガレージ・ブームの中でも、私の中では最もニセモノ感の強い、スター・スパングルス。CD を試聴した感じでは、音の加工っぷりが強くて、作られてるという印象を持っていたので、ライヴで良し悪しを確かめたいと思っていたのでした。で、実際のパフォーマンスですが……、ヴォーカルがとにかく弱いです。音の大小のバランスの問題ではないと思います。楽曲の出来自体は結構良いので、ギターとベースの人と3人で合唱する曲はなかなかに聴かせましたけれども。という感じで終始不完全燃焼気味のまま終了。正直言ってちょっと厳しいかもです。

SONIC STAGE は、FACTORY STAGE と向かい合わせになっていて、交互にライヴをやるという形式でした。で、次のバンドを待つ間、反対側で ORANGE RANGE がやってました。沖縄から来たハードコア・ヒップホップ・バンド。楽曲とかは、今さら感が強いんですけど、実力は結構あると思いました。音が耳に痛いのには辟易(大きいという意味ではなく、痛いのです)。

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HOT HOT HEAT

アルバムが、ちょっとひねくれたパワーポップという感じで(友人は初期 XTC とか言ってました)、かなり良かったのでぜひ見たかったバンドです。開始前 BGM はラプチャーなど非常に分かりやすい感じ。登場すると、キーボードがど真ん中に立って、ヴォーカルをとるというちょっと面白い編成のバンドで、奇妙な動きを繰り返していて、面白かったです。あと直前に耳に痛い音を聴いたせいか、とても音が良かった。そして、転調を繰り返す楽曲に興奮しながら、かなり前の方で盛り上がって聴いていました。このころからすでにビール飲み過ぎ。

INDOOR STAGE へ移動。MEW がまだやっていて、最後の1曲だけ見られました。やはりきれいな音で、感動的な世界を演出していました。機会があればちゃんと見てみたいバンドです。

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KIGS OF LEON

さらっと試聴した感じでは、音が非常に古い、というか古臭いなぁと感じていたバンドです。友人とは「どんな感じのバンド?」「アメリカ南部で育ったストロークス、あとヒゲ」という会話をしながら望みました。で、始まったんですけど、これが途端に引き込まれました。INDOOR STAGE は低音が強めだったんですが、土臭くてやわらかい感じのギターや、オヤジっぽくて渋いヴォーカルが(でも私より若い)、強いキックに負けておらず、しかもうまい具合に合わさって、ものすごくいい感じに聴こえてきたのでした。似たような曲が多いのに、全く飽きさせることなく一気に突っ走りました。というわけで非常に素晴らしかったです。いい出会いをしました。

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THE KILLS

もともと二人組(ヴォーカルとギター)なんですが、ライヴもふたりだけでやってました。その意味ではうーん、CD の焼き直しというイメージは拭い切れなかったかもと思います。ライヴで聴くと、思ったより重苦しい感じの曲が多いということを実感しました。CD だと苦にならんのですが、棒立ちを強制された状態で聴くようなものではなかったかもしれません。時折ものすごく良い曲はありますけども。あと、ふたりのパフォーマンスがとにかくエロくて……。

starsailor_live
STARSAILOR

ジェイムズ・ウォルシュやっぱり歌うまいなぁ、とただひたすら思いました。立ち居振舞いは、気さくな田舎の兄ちゃんという感じだし。今度出る 2nd が、フィル・スペクターのプロデュースということで、何か妙な考えを持ちながら見てた自分が恥ずかしくなるくらい、清涼感にあふれていて、伸びのあるヴォーカルでした。まったりと楽しみました。

当初ではこの後 ZEBRAHEAD に行く予定でしたが、非常に疲れていたのと、blur を良い位置で聴きたかったということなどから、ここで OUTDOOR STAGE に移動、ジョンスペを休みながらまったりと見るべく、スタンドへ移動しました。それにしても、去年も感じましたが、マリンスタジアムの上の方は音が流れてぜんぜんちゃんと聴こえないですね。まあいいのですが。

jsbx_live
THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION

新譜でストレートなロックミュージックを奏でるようになって、賛否両論出ていた覚えがあります、ジョンスペ。私はアクメしか聴いたことがなくて、加えて非常に疲れているし、翌日もあるので、最初は大人しく見ていましたが、わずか1曲でその決意は瓦解。アリーナに直行しました。ものすごくかっこいい。楽曲にしても、パフォーマンスにしても、MC にしても、彼らの繰り出す「キメ」が、ライヴだとものすごく映えます。すげかっこよかったです。終盤はわやくちゃな世界に入り込んでいて、機材トラブルなどもあったのですが、ぶっこわれてました。それもまたかっこよしでした。ラッセル・シミンズのドラムは、ベースレスであることを全く感じさせず、体重の乗った重いキックを繰り出してきて、そのくせリズムキープはハットでしかやらないとか、とても良かったです。今まで聴いてこなかったことを激しく後悔中です。

blur_live
blur

そして真打ち登場なのです。ぶっちゃけ1日目はブラーのためだけにチケットを買ったようなものでしたから(結果的には他もよかったですけども)、ものすごく期待しすぎてわけわからなくなってました。余談ですが、私はグレアムには思い入れがなくて、ゴリラズがとても好きなので、今のブラーは全然ありです。アリーナ前ブロック真中、スタッフテントの前あたりという、非常に良いポジションで聴くことができました。サングラスをかけて、まるで西部警察のようなたたずまいのデーモンが登場し、静かに開演。
序盤から、新譜からの曲が多くて、またーりと時間が過ぎました。2曲目の「beetlebum」にはびっくりしましたが。みんなに手をかざさせて、奇妙な音から始まる「out of time」は素晴らしかったです。中盤、「crazy beat」〜「song 2」というとんでもない流れで大爆発する観客が面白かった。でも基本的にはまったりとすごしました。昔のアルバムからも何曲かやってたなぁと思います(うろ覚え)。とにかく幸福な空間でありました。ラストに花火もあがって、普通に感動してしまったりなんかしちゃったり。

という感じでとても満足に過ごしました1日目。ボス級ばかりがそろう2日目ほどの期待はなかったのですが、このくらいのモチベーションと、スケジュールくらいが、一番楽しく過ごせるのかなぁと思いました。というわけで翌日へと続く。

8月1日(金)
[Music]

spanglecalllilliline_nanae
Spangle Call Lilli Line 『Nanae』

スパングル・コール・リリ・ラインという名前はさりげなさすぎて狙った感がやや強いものの、そんな冷笑を音楽の内容でもって吹き飛ばしてしまっている、彼らの 2nd です。タワレコで長い間プッシュされまくっていたので気になっていました。音楽についてですが、「スパカ系」というくくりをしてしまうのは、本人たちははなはだ不本意かもしれませんが、まさにそんな感じです。ニルギリスとかと似たような印象。ポストロック的なリズムや、エレクトロニカっぽい色彩の音に、美メロな女性ヴォーカルが乗っかるという構造。しかも益子樹プロデュースですから、ええそれはもう、私はかなり好きなのです。浮遊感があって心地よかったです。


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