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7月31日(木)
[Music]

johnparishandpollyjeanharvey_dancehallatlousepoint
john parish & polly jean harvey "dance hall at louse point"

中古屋で、PJ ハーヴェイの文字を見て購入したものです。調べてみると、プロデューサーのジョン・パリッシュとの共同作品で、コンテンポラリー・ダンスのために作られた楽曲に、ポーリーが歌詞を乗せるというスタイルがとられているそうです。1996年作品(→ HMV による解説文)。ポーリーのヴォーカルはやはりいいなぁと思いました。情念入りまくりのやさぐれ具合がたまらんです。でもそれより、優しげなビートから、時折グランジなギターが炸裂するような楽曲で、どんな暗黒舞踏が繰り広げられるのか、そっちの方が気になってしまいました。

7月30日(水)
[Book]
筒井康隆『男たちのかいた絵』読了。アブノーマルなやくざばっかり出てくる短編集です。基本的にはどろどろしてちょっと拒絶反応が出ますが、哀愁みたいなのはよくあらわされていると思いました。

[Music]

cornelius_cm2
CORNELIUS 『CM2』

以前と同じことを書きますが、コーネリアスはリミックス・アーティストである、というのが私の彼に対する印象です。面白い音があって、それをどう料理するか、ということに楽曲の良し悪しが左右されているという印象を受けるのであります。リミックス然り、オリジナル・アルバム然り。他アーティストのリミックス・ワークスが一枚の CD として出せる、しかもそれがアルバムとしてちゃんと構成されている、という事実が、この印象を裏付けているような気がします。このリミックス集は、『POINT』にあったような音が随所に登場します。しかも、各アーティストの楽曲の良さを一層引き立てる方向で、その音を盛り込んでいく感じがして、とても心地よいです。なかでも、M-1「Tender / blur」、M-4「Mixed Bizness / Beck」、M-11「Butterfly / Towa Tei」あたりが特に良かったと思います。

7月29日(火)
[Music]

mandodiao_bringemin
Mando Diao "bring 'em in"

こ、これは大傑作。素晴らしい……。スウェーデンから現れた、ガレージ・バンドの新星という感じの触れ込みで、SNOOZER 誌でも大絶賛の嵐、クラスヌでもかかりまくりな、マンドゥ・ディアオ。輸入盤は CCCD なのですが、このたび CD-EXTRA 付の国内盤が数ヶ月遅れで発売されたということで(おせぇよ、でも結果的には遅れたからおまけつきになって、良かったのか)、聴いてみました。
とにかく素晴らしいとしか言いようが……。ひとつ断言したいのは、単純にストロークス以降、みたいな枠には収まりきらない多彩さと実力を持っているということです。ガレージっぽい曲というのは、M-7「paralyzed」くらいなもので、この曲も最高に素晴らしいのですが、ルーツが古め(M-5「the band」では、オルガンも炸裂)という共通項のもとに、幅の広い楽曲を次々と繰り出してきます。そして、全体的にメロディーが他バンドと比してもとても魅力的です。このメロディーだけで、タダモノではない、という気もします。純粋に良い音楽だけを貪欲に取り込んでいった結果の大傑作。その若さも含めて、とても好きです。サマーソニック一番の期待。

7月28日(月)
[Music]

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The Mars Volta "De-Loused in the Comatorium"

メジャー・デビュー直後に空中分解してしまった(活動休止中)悲劇的なバンド、アット・ザ・ドライヴ・イン。そのメンバーのうち、アフロ組のセドリック、オマーが作ったバンド、マーズ・ヴォルタのアルバムです。他のメンツは ROYAL TRUX のジョン・セオドア(ドラム)など。最初聴いた時、「こ、これはプログレかはたまたヘヴィメタか……」などと別の意味で衝撃を受けました。非常にテクニカルな楽曲が多く、展開も多彩。ヴォーカルは絶叫系ですが、フラストレーションの爆発としてのエモーショナルな絶叫というよりは、むしろ形式美としてのそれに近いような気もします。かなり意外な内容でしたが、繰り返し聴くうち、徐々に惹きこまれていきました。M-2「Intertiatic E.S.P.」と M-5「Drunkship of Lanterns」など、ダイナミックな楽曲が特に好みです。というわけでサマソニが楽しみです。

7月27日(日)
[Music]

strokes_isthisit
THE STROKES "IS THIS IT"

サマソニ、絶対キャンセルするだろうするだろうと思っているうちに、いつの間にか来日してしまったストロークスを久しぶりに再聴。2001年の作品なのに、すでにクラシックのたたずまいでした。頭の中に持っていた印象よりも、かなり楽曲に対してストイックな感じがしました。いかにたくさんのフォロワーを生み出したか、ということの証明。でも音の格好良さはどのバンドもかなわんと改めて感じました。ライヴ見たことないので、やはり楽しみです。

7月26日(土)
[Book]
歌野晶午『動く家の殺人』読了。やはり新本格の香ばしいにおいがする気がします。本格が好きで、だけど少し歪んだ愛情でもって本格を咀嚼した上で、小説を書いているという感じがしました。トリックにしても、ラストの着地点についても。

[Music]

dinky_blackcabaret
Dinky "Black Cararet"

ジャニスの解説を読んで気になったので聴いてみました。ピーター・ガブリエルのバックダンサーだったらしいです。良質なエレクトロ・ポップで、ダークな雰囲気が全編を支配しています。私はこういったニューウェーヴというか、エレクトロ・ポップみたいなものって、リヴァイヴァル的に評価されているジャンルだと思っているのですが、このアルバムはリヴァイヴァルというよりは、当時の音楽そのもの、という気がします。私の興味は、ジャンルそのものというよりは、その個性的な解釈の結果吐き出された、間接的なものの方に、どちらかというと惹かれるのかもしれないなぁなどと思いました。というわけで、完成度の高さと意外な退屈さを同時に感じたアルバムでした。

7月25日(金)
[Music]

electricsix_fire
ELECTRIC SIX "FIRE"

ベースメント・ジャックスや、プロディジーを擁する、XL Recordings から突如現れたガレージディスコパンクバンドという触れ込みで思わず聴いてみたら、別の意味で衝撃でした。ぜんぜんちゃうやん。四つ打ちでディスコモード全開の、 M-4「Danger! High Voltage」(超名曲)はともかく、全体的にはこてこてのハードロックという感じ。自分の好きなジャンルとはずれるかなぁと思いましたが、踊れる要素もいくらか入り込んでいるので、結構気持ちよく聴けました。とはいえ、メンバーの入れ替えなどもあったらしく、どこに着地するか見定めている時期なのかもしれま せん。個人的にはもっとダンス・ミュージックの方向へシフトして欲しいと思います。
まあそんなことはともかく、股間が光り輝く PV(本当にデンジャー高圧電流だ!!)を見て確信。この人たちものすごく真剣にバカなことやってます。先の話をするよりも、今はその馬鹿さ加減に、無邪気に爆笑していたいと思います。

7月24日(木)
[Music]

music_themusic
The Music "The Music"

「音楽」というそのものずばりなバンド名は、自信の表れか、それとも単なるはったりか、馬鹿か天才か、というミュージックをようやく聴きました。ちなみに曲名もすごくて、「THE DANCE」、「HUMAN」、「DISCO」など、何て安直なんだと半ば呆れつつ、若さと勢いを象徴してると思いました。内容については、アルバム全体を通して聴くと、非常にできの良い曲と、大して印象に残らない曲とが、はっきりしており、決して完成度が高いとは言えません。ちょっとヴォーカルが金切り声っぽくなった、ローゼスのセカンド・カミング? という域を出ない感じも。でも、M-2「TAKE THE LONG LOAD AND WAKE IT」や、M-7「THE PEOPLE」はとても素晴らしかったです。何だかんだ言っても、クラスヌでかかれば最高に盛り上がりますし。という感じで将来が楽しみなバンドであります。

7月23日(水)
[Book]
歌野晶午『白い家の殺人』読了。うーん、トリックの妙とか、ラストの衝撃とか、それなりに面白くはありましたが、何というか、途中がつまらなさすぎやしませんでしょうか。人物の立ち居振舞いやらが、三文芝居みたいな感じで。そこに目をつぶれば、結構意識的に新本格を書いているのではないか、という感じで好印象ですけれども。

[Music]

aphextwin_51-13
Aphex Twin "Aphex Twin - 51/13 Singles Collection"

名曲「On」や「Donkey Rhubarb」などが収録された日本編集盤です。その他習作というか、遊び心いっぱいのリミックスなどが入っています。「On」はやはり相当な名曲で、ミニマルな感じで美しく響くピアノと、途中で入り込んでくる攻撃的なビートのアンサンブルが素晴らしいです(余談ですが PV はものすごく気持ち悪いと思いました)。「Donkey Rhubarb」も印象的なフレーズが耳に心地よいです。不快さも気持ち良さも同時に感じさせる、彼にしか作り出せない楽曲であると思いました。

7月22日(火)
[Music]

oceancolourscene_ijustneedmyself1
Ocean Colour Scene 「I Just Need Myself (Cds 1)」

オーシャン・カラー・シーンの新譜ってもう本国イギリスでは出てるみたいですが、日本盤はまだ予定がないみたいです。前作の M-1「Up On The Downside」が、オールタイムベストソングに君臨している私にとっては、何とも言えずもの悲しくなりますが、それは置いておくとして、新譜の先行シングルを聴きました。
表題曲はとても良いです。イントロは「The Riverboat Song」を彷彿とさせるとてもかっこいいギターで大興奮、そしてサビで炸裂するとてつもなくポップでキャッチーなメロディー、これが同時に鳴り響く瞬間がたまらないのです。M-2「Will YouTake Her Love」はトラッドな感じのしんみりとした曲、M-3「Me, I'm Left Unsure」もゆったりと歌い上げるヴォーカルが印象的な曲でした。新譜も聴きます。

7月21日(月)
[Music]

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THE POLYPHONIC SPREE "THE BEGINNING STAGES OF THE POLYPHONIC SPREE"

人力サイケデリック集団、ポリフォニック・スプリーです。20人を超えようかというメンバーのうち、半分近くが聖歌隊というとてつもないグループ。そして彼らがつむぎだす楽曲がとても愉快、そして気持ちよいです。フレーミング・リップスのようなサイケデリックな音に、大集団によるコーラスがかぶさって、とても素晴らしいグルーヴ感を生み出していると思いました。ラストの M-10「A LONG DAY」で、コーラスのループが延々と続くという圧倒的な曲もあり、そのパワーにただただ感服しました。今最もライヴをみたいバンドです。というわけで SUMMER SONIC の OUTDOOR STAGE に降臨します。楽しみ。

7月20日(日)
[Music]

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CLUB SNOOZER @ LIQUIDROOM

約半年ぶりのクラスヌでした。ゲスト・ライヴは THE GROOVERS。3連休の中日ということもあってか、入りはやや少なめ。でも、異様に盛り上がってました。

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THE GROOVERS

というわけでグルーヴァーズのライヴ。私はまったくの初見でした。ひとことで言えば、3ピースなロケンローバンド。決めポーズとか、ひたすらかっこよく、良い曲も多いし、かなり惹かれました。GO!GO!7188 の人が好きだというのも、彼らのイメージを象徴しているように思われます。ていうかサンダーガール!! 爆音で突っ走ってあっというまに終了。彼ら目当てで来た人というのは少なかったように思いましたが(含私)、新しい出会いをした人も結構いたのではと感じました。

DJ 陣は相変わらずな感じで、楽しくもあり、もうその曲はかけなくていいんじゃないかなぁという曲もあり、以前よりハウスっぽいセレクトが多くなったなぁと思ったり、レッチリの「by the way」のものすごいダンス・ミックスがとても良かったり、スーパー・ファーリー・アニマルズの新譜がいっぱいかかっていたり、色々と楽しく過ごしました。来月(8月23日)は THE JERRY LEE PHANTOM です。絶対行く。

7月19日(土)
[Book]
笠井潔『梟の巨なる黄昏』読了。笠井さんは『熾天使の夏』に続いて2冊目の体験です。非常にプロットのしっかりした、良質なサスペンスという気がしました。複数人の視点から同じ事象を描くことで、読者に複数の視点を持たせることに成功していて、最後まで飽きさせません。という感じで普通に面白かったので意外な感じ。

[Music]
シングルまとめていくつか

gagagasp_banshu
ガガガSP 「晩秋」
直情的な歌詞にぐっときます。偉そうに世界だ革命だと虚構ばかり歌い上げる、インチキバンドなんかより、遥かにリアルで、いきいきとしています。感動。演奏も直線的だし、とても好感が持てます。
ガガがSP 「国道二号線」
この曲、かなり好きです。うまく言えませんが。サビで合唱するところなんて思わず力が入ってしまいます。カップリングの2曲も良い曲だなぁ。こういう感じのフォークミュージック、もっと聴いてみたいです。
ヨーグルト・プゥ 「青い胸騒ぎ」
ヴォーカルが眼鏡かけてひょろっとしていて、3ピースで……というのは何度も書いたのでいいか。曲はオーバープロダクション気味のがちゃがちゃしたロックという感じで、結構面白いです。でもあんまり評価されてないような気がするのはメロディーの出来かなぁと思います。借り物感強し。

7月18日(金)
[Music]

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YEAH YEAH YEAHS 「date with the Night!」

ヤー・ヤー・ヤーズのシングル。日本盤アルバムにボーナストラックとして未収録の「Bang」のリミックスが気になったので、輸入盤+このシングルの組み合わせで購入したものです。まあこのシングル曲自体は、それほど好きではないですけども……。ブルージーな感じが弱いというか、勢いだけで突っ走ってる印象が強くて、アルバムを構成する一部の曲という感じかなぁと思いました。c/w のリミックスは、彼らのスタイルからはちょっと想像できないようなニューウェーブサウンドで面白かったです。

7月17日(木)
[Book]
筒井康隆『ジャズ小説』読了。ジャズの曲名をモチーフにしたショートショートくらいの短篇集です。どれもさらりと小技の効いた短篇でなかなか楽しめました。山下洋輔のものすごく長い解説もありました。

[Music]

sugarray_inthepursuitofleisure
Sugar Ray "IN THE PURSUIT OF LEISURE"

「オレンジ・カウンティ出身の典型的レッチリ・フォロワーとして、先達から馬鹿だけを受け継いだはずのバンド」((C)田中宗一郎)、シュガー・レイの新譜です。この時期になると無性に聴きたくなるのです。というわけで最新作もとても良いです。あまーいメロディーにぐっときて、ゆるーい雰囲気に思わずまったり。中南米あたりの音楽を彷佛とさせるゆるゆるのポップ・ミュージック。この当たり前のような感覚は、しかしすでに私達の手の届かないところに行ってしまったのであるなぁ、などということを実感しながら聴いていました。女の子のケツを追いかけまわしているだけのような曲なのに、なぜか感動してしまいました。どこにでも転がっているようで、決して真似のできない音楽だと思います。なかでも、イントロのギターの音からやられまくる M-1「Chasin' You Around」、アルバム中唯一のアップテンポなダンス・ナンバー、M-5「Mr.Bartender (It's So Easy)」がとにかく素晴らしいです。

7月16日(水)
[Music]

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A Certain Ratio "To Each..."

映画『24アワー・パーティ・ピープル』では、Joy Division の引き立て役みたいな扱いになっていた、ア・サーテイン・レイシオですが、初めて聴きました。結構良かったです。ファンクの白人的解釈という感じで(ドラムは黒人ですが)、妙な雰囲気をかもし出していました。地の底から絞り出すように聴こえてくるヴォーカルなどは、ジョイ・ディヴィジョンを想起します。ていうか、プロデューサーが同じマーティン・ハネットですね。ダークな感じの音は彼の特徴と考えていいのかな、と思いました。

7月15日(火)
[Book]
貫井徳郎『慟哭』読了。久しぶりに重い小説を読んだ気がします……。題材としては、重い社会派系かもしれませんが、やはり本格ミステリーの形式であり、その題材の扱い方に関する無邪気さみたいなのが、結構辛かったりしました。本格としての出来は良いのではないかと思いますが。

[Music]

sogabekeiichi_syunkantoeien
曽我部恵一 『瞬間と永遠』

M-2「White Tipi」が素晴らしいのは前に書きましたが(→日記6月1日分参照)、同じようなダンス・ミュージックっぽい曲は、このアルバムにはなくて、結構おとなしい楽曲が多く並んでいました。良い意味で予想を裏切られた感じです。楽曲群は、アンビエント風な曲や、シンプルなギターロック、エレクトロニカっぽいサウンドで構成された曲と、とっ散らかった印象が強いです。でも不思議な統一感を持っていて、とても良い雰囲気。全ての曲に感動します。優しさと、怒りと、悲しさと、いろいろな感情を包含している、とてもいい音楽です。大事にしていきたいと思います。

7月14日(月)
[Music]

grandaddy_sumday
GRANDADDY "SUMDAY"

グランダディの新譜です。といっても私はこのアルバムが初体験です。前作あたりは、SNOOZER 誌でもひそかに絶賛されていて、なかなか気になっていました。で、聴いてみたら、静かでゆったりとした儚げで美しい世界を描いた、きらきらとしたポップスに大感動。自分の弱い部分がものすごく喚起されて、虚しくも悲しくもあり、一方でそれは素晴らしいことなのだ、ということを認識してみたり。精神的な話ばかりになっていますが、非常に複雑な感情が次々と去来してきて、とても深いアルバムでした。あまりにも素晴らしい。

7月13日(日)
[Book]
筒井康隆『筒井康隆の文芸時評』読了。取り上げられた短篇全部読んだことない……。彼の言う「感情移入批評」というのが結局はあまりよく分かりませんが、純粋に文章が面白かったので満足しています。

[Music]

sonim_live
ソニン @ SHIBUYA-AX

ソニンのライヴに行ってきました。かねてより、そのライヴ・パフォーマンスの評判は聞いていて、ぜひ一度見たいと思っていたのです。毎度のことですが、渋谷で迷子になりながらやっと到着。
「東京〜」から始まって、序盤のアッパーな感じでかなり盛り上がりましたが、中盤はミドルテンポの楽曲が並び、弾き語りを披露するなど注目すべき点はあったものの、やや不完全燃焼気味で、もじもじしておりました。津軽海峡のイントロがすごい面白いということを再発見したというくらい。ロックというか、バンド的な楽曲はやはりオケでは微妙に良くないかもなぁなどと思っておりました。
しかしです、後半のダンスナンバーの連発には大興奮でした。幻の曲、「ADA BOY & DA GIRL」は本当に素晴らしいダンス・ミュージックで、びっくりしました。こんなにすごい曲が未発表だなんて……。そして「青春のSUNRISE」で最高に盛り上がりました。
余談ですが、MC で「勇気と、夢と……」という部分で会場がざわついたのが面白かった。まあ彼についてはその後本当に触れていましたが。「彼はいつもそばにいます〜」みたいな感動的なセリフを聞きながら、「いや思いっきり歌ってるしな実際」と突っ込みつつも感動しました。
という感じで、とても楽しめました。終始歌声が衰えなかった、ソニンのエネルギーには驚嘆。クオリティの高さを見せつけられたライヴでありました。堪能。

7月12日(土)
[New]
CD のお買い上げ 6月分

[Book]
筒井康隆『馬は土曜に蒼ざめる』読了。今までの短篇集の中でも、トップクラスの面白さでした。人情モノのような小噺から、皮肉の効いた SF もあり、過激なスラップスティックあり、良質なエンターテインメントありで、とても愉快でした。中でも「空想の起源と進化」の文章には特に笑わせてもらいました。

[Music]

magnet_onyourside
magnet "On Your Side"

このアルバムは、試聴機で聴いた瞬間にビビッときたのです。メランコリックなメロディー(まんまレディオヘッドやんけ、と突っ込む人もいます)と荘厳な展開にくらくら。こういうのを聴いて、グッときたい日もあります。加えてマグネットは、エレクトロニカっぽいバックの音がとても効果的です。結構おなかいっぱいな展開が次々とやってくるにも関わらず、繰り返し聴いてもほとんど飽きさせません。とても良い雰囲気と、楽曲の作りこみの深さに興奮。例えるなら、world's end girlfriend にヴォーカルを乗せて、完成度を高めた感じといえるでしょうか。良作でした。

7月11日(金)
[Music]

aprils_kinseirocket
エイプリルズ 「金星ロケット」

タワレコでお試しシングル100円で置いてあったので、何も知らないままとりあえず購入してみました。直球ポップなメロディーと、ロリっぽい女性ヴォーカル、そしてチープな電子音の洪水、という感じで、モトコンポとかを想起しました(ちなみにウサギチャンレコード)。ピコピコサウンド。やや過剰すぎて、狙いすぎの感もあります。NOVA うさぎからこっち、こういうガール・テクノ・ポップなバンドが盛り上がったりするのでしょうか。

7月10日(木)
[Book]
柄刀一『OZの迷宮』読了。昔発表した短篇に加筆し、書下ろしを加えて、連作短篇に仕上げています。その辺は労作。とはいえ、短篇ごとの出来自体がそれほどよいとは思わなくて、衝撃度は今イチでした。そしてやっぱり文章が読みづらいです。

[Music]

merrymakersnosleeptilfamous
the merrymakers "no sleep 'til famous"

M-5「Monument Of Me」は97年当時結構流行ったような気がします。スウェデッィシュ・ポップ・バンドということなのか、アメリカのパワーポップとは少し趣が違っていて、こちらの方がギターの音が軽いというか、全体的に上品な仕上がりだと思いました。ジェリーフィッシュ辺りをイメージしたり。良質ではあるのでしょうが、個人的にはあまり好みではないかもしれません。

7月9日(水)
[Music]

phat_siki
phat 『-色- [siki]』

phat はジャズ・バンドということでいいのでしょうか。聴いていると、すごく気持ちがよいです。ファンキーな音がミニマルっぽく、だんだんと押し寄せてきて、とても興奮しました。楽曲の印象は、ROVO をもっとストイックにした感じ、といえるでしょうか。そもそもトリオでこれほどの音の厚さ、深みを出せるものなのかということに、驚嘆。

7月8日(火)
[Book]
高田崇文『麿の酩酊事件簿 花に舞』読了。するすると一息に読みました。漫画のノベライズであったことを読み終わった後に知りました(巻末の広告で)。まあなかなかいいんじゃないでしょうか。推理冴子みたいな感じで。千波君シリーズよりキャラが立ってるかも。

[Music]

nojacket
EL-MALO 『III』

エル・マロの 95年作品。私、『SUPER HEART GNOME』はリアルタイムで聴いていて結構良かった覚えがありますが、彼らの情報ってネット上ではかなり少ないですね。FOE は聴いていませんが、會田茂一さんは、映画『けものがれ俺らの猿と』の音楽監督を手がけていたと思います。柚木隆一郎さんは、最近の動向がよく分からないのですが、Diary (Web)site-seeing さんが以前 CD 感想の延長上で彼について言及されていた箇所をリンクさせていただきます。
このアルバム、最初聴いた感じではコーネリアスの『69/96』を想起しました。音の肌触りはざらざらしているのに、どこか心地よい浮遊感があったり、線が細いのにしっかりと聴こえてくるヴォーカルと切なげでかっこいいメロディーとか、何か「ここがイイ!!」という感じではないのだけど、何とも言いようのない良さがあります。じわじわとはまっていきました。

7月7日(月)
[Music]

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深田恭子 『Universe』

「キミノヒトミニコイシテル」や「スイミング」時代の、フカキョンの 2nd アルバム。それにしても良質なポップスが並びます。上に挙げた2曲以外はミディアム・テンポな曲が多いのですが、どれもアレンジが面白くて飽きさせません(M-7「アメリカン・ショートヘアー」や M-9「フィギュア」など)。作曲者もアレンジも色んな人がやってて、それこそ小西康陽やら亀田誠治やら織田哲郎やら朝本浩文やら河野伸やらがよってたかって好き勝手やってます。面白かったです。

7月5日(土)
[Music]

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Radiohead "Hail to the Thief."

今さらですが、私はレディオヘッドの熱心なファンではありません。聴き始めたのは、OKコンピューターからですし、キッドA もアムニージアックも、そのアルバム自体の好き嫌いというよりは、音楽のジャンルというか、幅を広げるためのステップにしていた感が強いです。
ということを(自分の中で)踏まえた上でのこのアルバム。一聴した感じでは、1、2曲目がピークで、あとはするすると印象の薄いまま終了してしまいました。全体的にかなりとっ散らかった感じで、肩透かしをくらってしまったというのが正直なところでした。でも当然、そんなことで終わるわけがない。やがて何度か聴いていくうちに、実はキッドA を凌ぐような勢いで、エレクトロニクスが大胆に導入されているということに気づきます。さらに、アムニージアックで見せた、アコースティックで美しい質感の音、そして高らかに歌い上げるエモーショナルなメロディー。決して「ロック的なダイナミクスを取り戻した」わけでなく、過去のキャリアを全てひっくるめた上で、進化したレディオヘッドの音楽として再構築といえるでしょう。とても長く聴きこめそうという点で、私の中で、ブラーの新譜と双璧をなすことになりそうなアルバムです。

7月4日(金)
[Music]

radiohead_therethere
Radiohead 「There there.」

話はやはりここまで遡らざるを得ないのですが、"KID A" は、明らかに私の耳を変えたと思っています。端的に言えば、面白い音に対する意識が強まったというか、強すぎて逆に幅を狭めたような時期もありますけど、結果的には昔よりも良い音楽を聴いているというわずかばかりの自負はあるわけで、眼前に突きつけられた、"KID A" はそれほどのインパクトがあったのだ、このシングルを聴きながらそんなことを考えていました。
この先行シングル、表題曲はよく言われているように、バンド・サウンドというか、アコースティックな肌触りと、エレクトロニクスがうまく融合しており、即効性の高いメロディーもあるし、音は深いしで、とても面白いです。カップリングは、オウテカを思わせるようなエレクトロニカでこれはこれでアリです。

7月3日(木)
[Book]
生垣真太郎『ハードフェアリーズ』読了。この人の小説は、私には非常に読みやすいです。あまりにもするすると読めるので、その心地よさだけで読みたくなってたりします。中身は、ハリウッド産サスペンス映画のごとく、それなりのどんでん返しと、それなりのストーリーで、衝撃は少なめ、それほど面白くはないですが……。随所に盛り込まれる、映画の考え方も含め、結構古い感じの人なのかなと思いました。

[Music]

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wino_lion
cccd
WINO 『LION』

ワイノーのB面集です。まあこれを買うならシングルをひとつひとつ買ってゆけ、という気もしますが、カップリングにも名曲は多く、セカンド・カミングの光景が思わず脳裏に浮かんだ、M-5「Sea Castle」など、やはり好きです。通して聴くと、借り物感が強かった初期から、徐々にワイノーとしての楽曲を獲得していく過程がよく分かります。歴史が見えます。
なお、ビクターの CCCD 音源技術は何か低音が強くなりすぎてわけの分からん音になってるように思います……。

7月2日(水)
[Music]

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THE VELVET UNDERGROUND & NICO "THE VELVET UNDERGROUND & NICO"

言わずと知れた超定番、ヴェルヴェッツの 1st です。初めて聴いたのは1年位前だったと思うのですが、当時はあまり良さが分かりませんでした。2nd が意外にも好きだったので再聴。M-1「SUNDAY MORNING」の売れ線ポップス度合にはずっこけつつ、ニコがヴォーカルをとった曲はどれも微妙でした。アート志向強すぎというか。他の楽曲は、荒さとヘタレた感じのバランスがとてもよくて、かっこよかったであります。

7月1日(火)
[Book]
乙一『平面いぬ。』読了。ホラー寄りの短篇集です。何となく彼の作品は不思議な感じで、序盤は大して面白くないのに、徐々にというか、いつの間にかそれなりに読み進めています。何となく物足りないですが、するっと入りこんでくるのも実力と言えば実力かと。

[Music]

velvetunderground_whitelightwhiteheat
THE VELVET UNDERGROUND "WHITE LIGHT / WHITE HEAT"

ヴェルヴェッツの 2nd です。前作のバナナ 1st はその評判とは裏腹に、全く良さが分からなかったのですが、このアルバムはかなり好きでした。うまく言えませんが、とにかく粗くてやたらにかっこいい音に衝撃を受けました。ヘタレてるのに魅力的なヴォーカルとか、ヘヴィなギターとか。ドラムだけは好みの音ではないんですが(踊れない)、全体的にはとても気に入りました。ちょっと 1st も聴きなおしてみようかと思います。


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