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2008-09-07 Sun

[Music] perfect piano lesson 『terra incognita』

★☆
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東京の3人組バンド、パーフェクト・ピアノ・レッスンによる2008年リリースのミニアルバム。
2006年にリリースされた 1st は個人的には不完全燃焼な出来でした。今作はどうだろうと思っていたら、正直がっかりしてしまった。曲調はかなりポストロック寄りに変化した印象。優しげに揺れるドラムと、穏やかに爪弾かれるギターが、特にそうした傾向を意識させます。ベースは強力で、ちょっとしたアクセントには成り得ているとは思いますが、曲調全体から立ち上ってくる、緩い雰囲気がどうしても受け付けません。ポストロックはジャンルとしてはむしろ好きな方なのですが、こと彼らについては、激情型のギターや、炸裂するドラムなどにこそ、魅力を見出していたので、それらがすっかり奥に引っ込み、直接的な刺激の少ない音楽を聴かされるのは、とても辛かった。技術は相当ありますし、雰囲気作りは結構できていると思いますが、ヴォーカルは明らかにこの曲調には合っていないですし、個々のパートの主張が強くて、アンサンブルも微妙に良くないと思います。そんな感じで、悪い意味で残響レコードの影響を受けてしまっているような内容で、聴いていて非常にフラストレーションの溜まる作品でした。結局このバンド、最初に出た EP 以外はあんまりピンと来ないままです。この方向性、個人的にはとても悲しい。最初期のノリでアルバムが1枚でも出ていれば、まだ現状にも納得はできるんですが…。
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[Music] pornophonique "8-bit lagerfeuer"

★★★
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ドイツのエレクトロユニットによる2007年リリース作。
Creative Commons ライセンスの「表示-非営利-改変禁止」につき、試聴やダウンロードが可能。
P2Pとかその辺のお話@はてな経由で知りました。内容ですが、曲調については、とりわけアコギの音色が印象に残る、オーソドックスなギターロックって感じです。メロディーは切な系で、結構立っている気がする。ヴォーカルも中々エモーショナルです。それだけなら標準的な音楽ですが、そんな曲調に合わせて、題名通りの 8-bit ピコピコサウンドが始終鳴らされており、それがこのユニットの一番の特徴でもあります。合わなさそうでいて、意外と違和感なく溶け込ませている辺り、かなり練って作り上げているなという気がする。nanoloop とかも使ってるでしょうか。単にピコピコ言わせただけのネタモノに止まらない良さはあると思いました。楽曲自体に目新しさが感じられない上、中盤辺りからギターがやかましくなってきて、心地良さが落ちるのが残念なのですが(ちょっとハードすぎるかもしれません)、熱い曲調と渋めの歌声に、こうした音が乗っかるのは結構新鮮でありました。
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2008-09-06 Sat

[Music] capsule 『Sugarless GiRL』

★★★
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中田ヤスタカのプロデュースユニット、カプセルによる2007年リリースの 8th。
前作ははっきり言って鼻に付く内容で楽しめなかったのですが、今作はいい方向に俗っぽくなってて、もうこれはこれでいいやと、思うようになりました。特に中盤までは、エレクトロクラッシュのようにぐしゃぐしゃと下品な音で押しまくるので、良し悪しの判断ができなくなってしまうため、結構聴けます。M-3「Sugarless GiRL」をはじめ、メロディーも立っている気がします。ギターをばんばん入れてきたりといったスタンスは、一種の開き直りのように感じられますね。M-5「Catch my breath」の呟き男性ヴォーカルなんて、まんまアンダーワールドの「Cowgirl」ですし、Justice を彷彿とさせる箇所も散見されます。後述のミックスのおかげで全然良い曲に聴こえない序盤や、ラスト2曲のお上品な出来にげんなり、といった箇所もありますが、前作からの方向転換は個人的には結構アリだと思いました。
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駄文のお口直しに、有名なのですでにご存知かもしれませんが Moonbug 氏によるリミックスを貼っておきます。これを聴いてしまうと、オリジナルの「Starry Sky」はもはや聴けません。

Capsule x Daft Punk x Beastie Boys - Starry Sky YEAH! Remix

[Music] capsule 『capsule rmx』

★★★☆
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中田ヤスタカのプロデュースユニット、カプセルによる2007年リリースのリミックスアルバム。
あら、リミックスアルバムの方が全然いいですね。というか、リミックスだから色々許せてしまうというか。元々、クラブミュージックに限らず、音楽的要素を他の分野から採り入れることに対する才能は、かなりあると思うので(そうじゃないと、初期の雰囲気から、こんなにあっさりと、クラブ仕様にシフト出来ないと思うし)、自分の曲をうまくアレンジし、別の曲に仕上げてしまったりするのは、彼にとっては易しいことなのかもしれません。それぞれの曲毎に、別人がリミックスしたと言われても、信じてしまうような気もします。ノンストップ仕様で、最後まで聴かせる内容だと思います。特に、中盤以降の比較的昔の曲に対して、他曲のサンプリングを仕様しながら、踊れる曲に仕上げつつも、原曲の良さを併せ持ったままだった所が、良かったと思いました。そのバランス感覚に、いささか舌を巻いた次第であります。
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[Music] capsule 『FLASH BACK』

★★★★
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中田ヤスタカのプロデュースユニット、カプセルによる2007年リリースの 9th。
ごめんなさい、これかなり好きです。なぜならニューウェーブだから。中田さん、完全に遊びで作ってますね。ヴォーカルがかなり廃されたり、メロディーらしいメロディーが無かったりする曲が散見されるなど、やりたい放題な気がします。当時の流行ということで、Justice なり Digitalism なりが引き合いに出されていますが、それは最初の曲くらいだと思いますけど…。ギター全開は M-2「FLASH BACK」だけ。これは結構良いと思います。後は、お世辞にも良い出来とは言い難い、安っぽい電子音がうにょうにょとのたうち回るだけの、ニューウェーブ・ディスコ。ジャケのマネキンはクラフトワーク的なイメージですか、とか、妄想が膨らんだりもしました。相変わらず、終盤だけはキレイに終わらせようとしてて気に入らないのですが、全体としては、私が嫌いになれようはずがありません。評価については、出来は悪くとも好きなので、大幅に上乗せ。とても良かったです。
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2008-09-05 Fri

[Music] U.S. Christmas "Eat The Low Dogs"

★★★★
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ノースキャロライナの6人組バンド、2008年リリースの 1st。
最初、良い意味でなんじゃこりゃ、と思いました。強烈にサイケデリックな音です。妖しげで暗く、陰湿な音が、最初から最後まで、グルグルと渦を巻きながら押し寄せてきます。加えて、スペーシーな電子音が始終鳴り響き、得体の知れない世界観をさらに演出。わけの分からないタイミングでピュルピュルと駆け巡り、その度に笑いがこみあげてきます。さらに、ここまで音世界を作っておいて、ヴォーカルはなぜか、生声に近い絶叫が主体となっているという…。何よこの異物感。どこをどうすれば、こういうバランスに落ち着くのか、さっぱり理解できません。だがそれがいい。全体が気怠くて重い曲調なのだけど、どこか間が抜けていて、「重い」けど「重苦しく」はなく、全然シリアスでもない。とにかく奇妙で、面白いバンドだなと思いました。…何かここまで書くと、ネタもの的な聴き方しかしていないような感想になってしまっていますが、そんな感じで終始進みながらも、ダレることなく最後まで聴かせることが出来るのは、時折顔を出す、熱いギターのうねりなり、音の洪水から浮かび上がってくる荘厳な雰囲気なりといった、良質な要素を併せ持っているからだと思います。とても良かったです。
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2008-09-04 Thu

[Music] あふりらんぽ 『スートブレイコー』


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オニとピカチュウ、野蛮娘2人によるすっぽんぽんロックバンド、あふりらんぽによる2007年リリースの 4th。
えっとごめんなさい、この作品は一体、何なのでしょうか、ちょっとよく分からなかったです…。分からないものを無理矢理分かった気になって納得するような器用なことは出来ないので、素直に書きます。メジャー 1st である『URUSA IN JAPAN』では、キャッチーな感じとイカれた感じがうまく同居していたように思いますが、この作品は、ひたすら変な方向に歪んでおり、正直困ってしまった。メロディーもリズムもなく、かといってそれらを壊して暴れるわけではなく、色んな音が、やたらとただ並んでいるだけ、という感じです。とはいえ、40分ノンストップでお届けされる音の羅列から、世界観を作り込もうとしているような様子は感じられます。ある意味ストイックな作りでもあるため、本能のおもむくまま…というわけでもなさそう。一方で、ちゃんと作っていそうでいて、大事なところで手をひっこめてしまうような印象というか、緊張の糸が緩んだように感じられるところが、気になります。あちこちが緩いです。だらだらと弛緩していて、行間がさっぱり読めません。そのせいで、終盤にガツンとくるところが、全然こない、こないんですよ。その隙間を、あえて出そうとしているのか、適当なのかは分かりませんが、この緩さ、個人的には完全に受け付けませんでした。生命の誕生から宇宙の神秘までを描いたと言われる、これほどまでに崇高な作品を理解するためには、私には功夫(クンフー)が足りないようです。足りなくても別にいいけど。
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本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

あっちゃん [自分も買ったんですがこれは ヒドイと思いました。それと、 「バカが来た!」っていうアルバムは もっとヒドかった..]

アキウ [やはりこのアルバムはどうなんだろうと思いますよね。もっとすごいのがあるんですか。一体この人達はどうなってしまっている..]


2008-09-03 Wed

[Music] 二階堂和美 『二階堂和美のアルバム』

★★★
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広島のシンガーソングライター、二階堂和美による2006年リリースの 4th。
初めて聴きました。イルリメ(鴨田潤)が作詞兼プロデュース。もうちょっとクセのある人と思っていたのですが、全体の印象は比較的聴きやすい歌モノという感じです。歌声については、低めの声色なのに、どこか清涼感があって、いい声だと思います。清らかすぎず、艶やかすぎず、変テコすぎず、良いバランス。じっくり聴かせる実力を持っていると思う。ただ個人的には、そうしたヴォーカリストの魅力に依ったスタイルというのは、それほど好きではありません。なので、このアルバムも、決して悪くはないのですが、特別好きにもなれないなという感じです。ミュージシャンが多数参加して楽曲を作り上げておりますが、基本的にはやはり、彼女の唄を立てる方向性であり、最も印象に残った曲が、レイハラカミが参加し、アルバムの中でも異色な出来となっている M-10「虚離より」だというのも、何とも申し訳ない気持ちになりました。他の作品では、いささかキワモノ感もあるらしいので、別のアルバムも聴いてみようと思います。
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