nettyu_日記

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2011-02-28 Mon

[Music] Silk Flowers "Ltd. Form"

★★★☆

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アメリカの3人組バンド、シルク・フラワーズによる2011年リリースの 2nd。

初めて聴きました。括りはいわゆる US インディロック/ポップだと思います。音楽的には、80年代ニューウェーブ風の電子音が、かなりの部分に配された、ゆるゆるな音楽という感じ。全体的な空気感も含めて、レトロフューチャーな感触なので、今年発売された新譜として聴くと、不思議な感覚を覚えます。一方、低音部はハウスのような強さがあり、いよいよつかみ所が無い感じ。時折差し挟まれるヴォーカルは、昔で言うとジョイディビジョン、今で言うとナショナルを彷彿とさせる低音であり、ますます不思議(余談ですが、この作品を聴いて初めて、ジョイディビジョンとナショナルがつながった気がしました。今までなぜ、結びつけて言及されているか分からなかったんですよね…。単に連想力が足りなかっただけでしたというお話)。曲自体は分かりにくいということはなく、ポップで聴きやすくはあるのですが、全編、珍妙な食い合わせで、落ち着きのないふわふわとした趣があり、和むような、不安を感じるような、複雑な表情を見せています。変にハマる。

そんな感じで、パッとするメロディーやフレーズも無く、とくに際立つ部分は感じられないのですが、妙に味わい深く、飽きもせずにダラダラと何度も聴いてしまうのでした。面白い音楽だと思います。

warszawa might (review)


2011-02-15 Tue

[Music] 柚木隆一郎 『NEVAEVA』

★★★★

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エルマロの柚木隆一郎による、2008年リリースの 1st ソロ。コーネリアスや曽我部恵一が参加。

自分好みのごった煮ポップスで、とても良かったです。オルタナミクスチャー風のゴチャゴチャとザラついた音の感触を中心に、ヘヴィなギターやサイケデリックな音色、ジャズっぽい展開やセンチメンタルなメロディーもあり、表情豊かで楽しい。かつ、それぞれの音は宅録的な作り込み感を抱かせつつ、こってり濃厚な味わいのため、聴き応えがあります。脳汁が出ます。参加ミュージシャンはそれぞれ持ち味を発揮していて、とりわけ曽我部さん参加の楽曲は、ふたりの間で化学反応を起こしていて、良い意味で崩れてダラけた感じなのが良かった。もともと、パニックスマイルの面々も参加しているようなので、私が気に入るに決まっているのでありますが、とにかく良かったなと思います。

という感じです。評価軸としては、90年代の延長線上にある(「ぼくらの時代」としての)オルタナポップ、という限定的な気もしますが、大所帯で個性のぶつかり合いと言いつつもその実ただの慣れ合いにすぎない、なんちゃってごった煮ポップスとは異なる、密度の濃い優れたポップミュージックだと思います。


2010-08-16 Mon

[Music] The National "Sad Songs For Dirty Lovers"

★★★

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引き続きナショナル。2003年リリースの 2nd。いつもどおり静かに始まったなと思ったら、M-2「Slipping Husband」の終わり近くで突然ボーカルが絶叫したので、ものすごくビックリしました。そこも含めて、前半は、静と動のコントラストを意識した分かりやすい曲構成ですが、味わい深さはあまり無いなといった感じ。ゆったりとした曲が、明るい雰囲気をまとっているのに戸惑ったり(もう少し陰りを帯びた感じが、彼らの持ち味という気もするので)、女性ボーカルを配したコーラスに、イマイチはまれなかったです。しかし、後半は、ひと暴れしたあとで少し落ち着いたのか、その辺のバランスが結構良くなってきていたと思いました。M-7「Available」などは、激しさも静けさも上手い具合に同居していて、普通にライブ映えするのではないでしょうか。個々の曲は、あまり印象に残っていないけれど、全体としては、好みは別としても、しっかり作り込んでいるなと思います。

Available (Youtube)


2010-08-15 Sun

[Music] The National "The National"

★★★

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最近のアルバムは素晴らしいモノばかり連発しているナショナル、2001年リリースの 1st を聴いてみましたが、まだまだ習作といった感じでした。枯れたボーカルはこの頃からバッチリな存在感を放っていますが、陰を帯びつつ情感的な曲調はいささか仰々しく(「彼らにしては」というカッコ付ですが)、ギターが素直に切なげであったり、ドラムがちょっと跳ねすぎていたり、といった細かいところも、少し気になってしまった。全然悪くはないのですが、今聴くと、いたって普通のインディロックという感じ。好きな曲は M-5「Son」や M-8「John's Star」辺り。前者は最近の彼らような深い楽曲で、後者はぽわぽわしたキーボードに不思議な魅力を感じました。前半よりも、後半に行くにつれてじわじわと良くなっていくところは、昔から変わらないのだなという感じ。

Son (Youtube)


2010-08-13 Fri

[Music] Brakes "The Beatific Visions"

★★★★

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The Electric Soft Parade や British Sea Power のメンバーがやってるバンド、ブレイクスの 2nd (2006) は、以前に聴いた 3rd より良いかも。激しいオルタナギターを鳴らしたり、奇妙なカントリー風味を漂わせたり、メロディーがひねくれてたり、ギターロックの枠組みの中で、あれやこれやと楽曲をこねくり回していて面白いです。M-4「Mobile Communication」のように、普通にシンプルで良さげな曲も散見されるので、そんなに頭でっかちな印象も無いですし、何よりほとんどの曲が2分台という短さにも、好感。そして最後、不意にストリングスをがっつり用いた、荘厳かつサイケデリックなバラード「No Return」がやってきて、思わず感動してしまった。アルバムとしての構成も含めて、とても良かったと思います。

No Return (Youtube)


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