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2009-03-11 Wed

[Music] U2 3D @ 新宿バルト9

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U2 による、2006年の Vertigo Tour を収録した 3D 映画。

「『U2 3D』に見る3D映画の可能性」という記事を読み、気になったので観てきました。タイトル通り、U2 のライブを 3D 映像化したものです。サングラスのような 3D メガネをかけつつ鑑賞。

3D 映像は、結構すごいです。がっつり迫ってくるので単純に刺激的ですし、本来バックに写る映像を、立体感を出して前に出したり、メンバーと観客の間に立体感を出したりと、かなりインパクトのある映像。セットリストは名曲を押さえた品揃えでありますし、安心して見られる点も良し。大音量で名曲が聴けますし、U2 好きなら楽しめるのではと思います。

一方、先に紹介したエントリにあるのですが、ライブの臨場感がリアルに味わえる云々、という謳い文句は、ちょっと違うかなと思います。だって実際にライブに行ったとしても、あんな近くで見れないですよ…。本人達の映像については、微妙に現実よりも丸っこく感じられる不自然さがありますし、観客の後ろから撮る映像も、描き割りを何十枚も重ねたような質感で、違和感を覚えたりします。異様に進化した CG を見せられているような気分になる。まあこれは、映画という環境で立体感を味わうことに、私が慣れてないだけかもしれませんけど。すっごい CG を使ったリアルな映像が、逆に現実感がないのと同じような感じで、微妙に実写感が無いような印象もある。現実の体験とはやっぱり別物、という気がします。

とはいえ、普通はのっぺりしてるはずのライブ映像が、ぐーっと立体感を持って迫ってくるのは面白いし、興奮します。ドラムが最初に映った時、その細部まできっちりと立体感を持っている映像に、「うわこれヤバいわ」と思いました(制作者側もそれを狙って、ドラムを最初に映したのだと思う)。そんなわけで、ライヴ映像としてはとても良かったです。音もデカくて良かったですし、リアルとか臨場感とは違った意味で、とても楽しめました。かなり手間ひまかけて作られたようですが、これからこういった作品が出てくるでしょうか。ちょっと注視しておきたいと思います。でも、普通に映画のスケジュールで公開するんじゃなくて、パブリックビューイングみたいな感じでファンが集って、大騒ぎできる環境にした方が良かったんじゃないかと思いますね…。不入りの客席を眺めながら、そう思いました。

公式サイト(日本語)


2009-03-08 Sun

[Music] National Skyline "Bliss & Death"

★★★★
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シカゴのバンド、ナショナル・スカイラインによる2009年リリースの 3rd。

8年振りのリリースだそうです。初めて聴きましたが、かなりど真ん中直球の美麗なエモで、とても良かった。淡く儚い泣き系ヴォーカルと、しっとりと染み入るギターを中心に据えた、良質なギターロック。ミネラル(2006-03-07)やグロリア・レコード等、エモの正統な流れを感じます。時折顔を覗かせる、シューゲイザー的なノイズや、轟音ポストロック的な展開が、楽曲の完成度を高め、じっくりと聴かせる内容に仕上がってます。アクトン・ベイビー期の U2(2005-03-02)の音像を、フレーミング・リップス(2005-09-18)のようなサイケデリックな音で包み込んだような、淡い音作りも素敵。ギターを持っていた頃のレディオヘッドを意識したようなメロディは、叙情的でありつつもちょっと弱い気がしますが、全体の雰囲気の良さでカバーできているかなと思いますし、そこも含めて、ちょっと前のデスキャブ(2005-08-10)を始めとする、US インディ的な良心も感じさせる。とても完成度の高い作品と思いました。とても良かったです。

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"National Skyline" (2000) / "THIS=EVERYTHING" (2001) comment comment
2000年前後に出ている過去の作品を聴いてみたのですが、正直あまり印象に残りませんでした。2nd はニューウェーブっぽく、電子音を大胆に導入しているのですが、今作よりも楽曲自体が持つ力が弱く、引っかかる部分がほとんど無かった。しかも後半は電子音も無くなってしまい、グダグダ。全体的に、バンドとしての下地を作らぬまま、あっちこっちに手を出しすぎてしまったような感じで、目先の面白さだけで勝負してるバンドって印象でした。逆に言えば今作は、その辺をしっかりと作り込んだ感じが出てて、良かったと思います。8年の間に、色々あったんでしょうか。


2009-01-19 Mon

[Music] Sun Kil Moon "April"

★★★
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アメリカのマーク・コズレックさん率いるバンド、サン・キル・ムーンによる2008年リリースの 3rd。

初めて聴きました。マーク・コズレックってやたらと名前が取り沙汰される人というイメージがあります。絶対数ではなく、一部に熱狂的なファンを良く見かけるという感じ。統計を取ったわけではありませんが、なんとなくそういう印象がある。ともかく内容ですが、必要最小限の音色で、しっとりとした「うた」を聴かせるフォークロックって感じです。静かに爪弾かれるギターとか、スカスカのドラムとかに、US インディ然とした佇まいを感じたりもしますが、そうしたインディロックよりも、少しどっしりと構えた印象を受けます。フォーク色に加えて、よりカントリー的なものを感じるというか。素朴で土臭い歌声が余計そう感じさせるのかもしれません。そんな感じで、雰囲気は抜群に良いです。とりわけ10分近い長尺の曲は、こちらを思い切り巻き込みつつ、はっとさせる出来。しかし一方で、大して印象に残らずするっと通り抜けていってしまう、あっさりめの曲もいくつかあって、全体的にどっぷりと堪能するところまではいかなかったです。結局のところ、シンプルな曲調に乗っかった歌声にはまるかどうか、という所がポイントなのかなと、思う。ほとんどそこだけで勝負しているのが、潔いと言えば潔いし、物足りないと言えば物足りない。全然悪くはないのですけど、そこまでファンにはなれなかったな、というのが最終的な感想であります。

試聴(myspace)
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2009-01-14 Wed

[Music] I'm Not A Gun "Mirror"

★★☆
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ドラムの John Tejada さんとギターの Takeshi Nishimoto さんによるポストロックデュオ、2008年リリースの 4th。

基本路線はこれまでと変わらず、揺れるようなドラミングや穏やかな電子音の上を、渋いギターフレーズが流れていくインストですが、最新作が出る度に、どんどん深く潜っていくような印象があります。ちょっとついていけない部分もありました。ギターとドラムが軽やかに交わっていく曲は相変わらずとても良いけれど、エレクトロニカ的な音色の上でギターが淡々と流れるだけの曲が、ちょいちょい間に入り込んできて、その心地良い流れを切ってしまっているような気がする。とりわけギターは以前から雰囲気重視な傾向で、しっとりと聴かせる柔らかさを持っており、そこはそのまま出してきているだけに、全然引っかかる要素のない、間延びした時間が続いてしまってます。いい曲もあるんだけど、アルバムとしては正直厳しいものがありました。適当に流して聴いていると、時折良さげなフレーズが聴こえてきていいのかもしれませんが、じっくり楽しむためには、聴き手からよほど歩み寄らなければ難しい作品になってしまっていると思います。内側に向きすぎている気がする。残念です。

試聴(LINUS RECORDS)


2009-01-13 Tue

[Music] I Am Robot And Proud "Uphill City"

★★★☆
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トロントの Shaw-Han Liem さんによるユニット、2008年リリースの 4th。

これまでの作品と同じく、基本路線は変わらず、メルヘンなエレクトロニカです。きめ細かいビートと、きれいな上モノ。個人的には毒の無いモノにはあまり惹かれないので、その無味無臭っぷりに辟易してもよさそうなものですが、この人の音楽については、不思議とそうした感情は抱きません。むしろ、エレクトロニカという、ある意味閉鎖的なジャンルを、しっかりと地に足をつけた姿勢で突き詰めているような気がして、好感を持ちます。単純に、レベルが高い音楽ってだけかもしれませんが。ともかく内容は、ぐっと伸びた前作の流れそのままに、良質な音楽です。ふんわりとした電子音で作り上げる、穏やかな雰囲気を維持しつつも、メロディがちょっとエキゾチックな感じで、北欧系とは一線を画しているようで面白いと思います。ブラスなどの生音を、ジャズのように響かせたりしており、表層的な聴き心地の良さだけではない、味わい深さを感じる。どの曲も同じように聴こえるので、好みによっては通して聴くとちょっと萎えるかもしれませんが、そこを差し引いても、良い音楽だと思いました。そんな感じで、いつも同じやり方で、次回作が心配になってしまうのですが、ちょっとした味付けを工夫したりしつつ、飄々と軽やかに仕上げていると思います。思いっきり好きになったりはしないけど、意外と手放せない音楽と言えるかもしれません。高値安定。

試聴(LINUS RECORDS)


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